|
テーマ:猫のいる生活(135919)
カテゴリ:カテゴリ未分類
この人の映画全部の衣裳を担当してたのが石岡瑛子さん。 美意識強いターセム・シン監督によっぽど見込まれたのですね。 石岡瑛子さんは残念ながら2012年にすい臓がんのため73歳で逝去されました。 写真はターセム・シン監督の「白雪姫と鏡の女王」 石岡瑛子さんはもともと資生堂でグラフィックデザイナーやアートディレクターとして活躍されてました。 独立した後は角川文庫やパルコのアート・ディレクターをやり、ニューヨークに拠点を移してから一気に世界的なグラフィックデザイナー、アートディレクター、プロダクションデザイナー、コスチュームデザイナーとして有名になっていかれた方です。 まさに日本の誇りと云えるクリエイターなんです。 左の資生堂ポスター覚えてらっしゃる方も多いでしょう。 これも石岡さんの仕事。 右に写ってるのが石岡瑛子さんです。 マイルス・デイヴィスの「TUTU」アートワークでグラミー賞とられたり、映画「ドラキュラ(BramStoker'sDracula) 」のコスチュームデザインでアカデミー賞とられたり。 その活躍は枚挙がありません。 ソルトレイク冬季オリンピックでは、レーシング・ウェアとアウター・ウェアをデザインし、北京オリンピックの開会式では衣装デザインを担当されました。 北京オリンピックで着せる1万何千人分もの衣装全てを石岡さんが担当されたのです。 この石岡さんの仕事で、日本人に全く知られていない映画があるのご存じですか? 「ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ(Mishima:A_Life_In_Four_Chapters)」と云う日米合作映画。 この作品で石岡さんは美術監督をしました。 この映画は日本人俳優が「日本語」で演じている初の本格的な日米合作映画なんです。 監督はアメリカ人です。 しかし俳優は緒形拳さんをはじめとして大谷直子さんや三上博史さん、佐藤浩市さん、沢田研二さん、李麗仙さん、永島敏行さんなど日本人俳優のみで構成されてます。 彼の生涯とその文学作品を題材にした伝記風の芸術映画なんです。 この作品のスゴイとこは製作総指揮が"フランシス・コッポラ"と"ジョージ・ルーカス"だと云うこと。 監督と脚本はロバート・デ・ニーロを一躍有名にした「タクシードライバー」の脚本で高く評価された"ポール・シュレイダー"。 ナレーションは「ジョーズ」の"ロイ・シャイダー"と蒼々たるメンバーです。 そこに石岡さんが美術監督として加わったのです。 カンヌ国際映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞し、各方面で大きな反響を呼んだ作品なんです。 ではなぜ、日本で全くと云っていいほど無名なのか? それは...公開当時、右翼団体の一部が抗議しているという噂が流れ、配給会社が躊躇したためなんです。 ビデオ、DVD化もされていないので、まさに「幻の作品」なんです。 私も海外でこのDVDを探しましたが、なにせ古い映画(1985年)なので見つけることができませんでした。 「美」には三島作品の「金閣寺」、「芸術」では同じく「鏡子の家」、「行動」には「豊饒の海」から「奔馬」をと三島文学をダイジェストで映像化したものに、三島が自決した当日の起床からの経過を追ったドキュメンタリー調のシークエンスに加えて、三島の幼少期から「楯の会」結成までの半生をモノクロームで描いた「フラッシュバック」のシークエンスを交えた展開となっています。 「文武両道」では三島が市ヶ谷駐屯地に到着した場面から自決に至るまでのシークエンスが描かれており、太陽が正面に丸く昇っている風景でエンドロールとなっています。 なんと独創的で耽美的なんでしょう! まさに石岡瑛子の面目躍如と云える作品群。 映像が観てみたい。 勿体ないなぁ、まさに究極の美なのに。 中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK- 整備工事で閉鎖になった大阪の中之島公園。そこに暮らしてた約70匹の子供たち。 心あるボランティアのご尽力で「猫の部屋」と呼ばれる仮住まいを得ることができました。 すこしずつ里親さまも決まってきてますが、まだまだ多くの子供たちが良いご縁を心待ちにしています。 なを「中之島公園の猫たち」では恐縮ですが現金によるご支援は一切お断りしております。 「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」が実施されています。 そちらのリンクもありますので、大阪市在住の方はぜひ見てください。 動物と人間との共生・動物の地位向上を目指し活動を続ける保護団体を応援するための「にゃんわんプロジェクト」が立ちあがっております。 バナーの貼り付けなど、ご協力いただければ嬉しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|