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テーマ:猫のいる生活(135996)
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先ず、この業界にいないと分からないですね。
なにより大阪市は2015年、橋下徹によって大阪フィルなど、芸術団体の補助金制度を廃止し、「ふるさと納税」のしくみを利用して寄附金を集める「なにわの芸術応援募金」に鞍替えしました。 これは従来の補助金と違い、「活動の公益性が高い」と評価された14の文化芸術団体の中から選別されるもので、なをかつ事業費のみが対象となり、運営費は含まれなくなりました。 1.固定給料制。 2.基本給に演奏会の数などで歩合給がプラス。 3.演奏会やスタジオ録音など、仕事ごとの歩合給。 日本のプロ・オーケストラでは完全固定給制が多いそうです。 日本のオーケストラ楽団員の平均年収トップはN響の1,000万円です。 それに続いて読売日響の767万円、東京都交響楽団の733万円と御三家がトップに並びます。 N響の終身正指揮者、岩城宏之氏は「いいサウンドはお金の音」と云ってます。 高い給与で優秀な楽団員を集め、最高の指揮者やソリストを呼んでこそ、いい音を出せると云うことです。 N響の場合は、年間予算のほぼ半分、14億円を「助成団体」からの寄付でまかなっています。 東京都交響楽団の場合、年間予算17.2億円のうち、東京都から10.5億円の助成を受けているので、実に予算の61%が助成金で成り立っているワケです。 つまりオーケストラ単独では、なかなか採算ベースにとどかないワケです。 たいていのオーケストラは定期公演のたびに赤字を出しています。 なので橋下徹の施策は、大阪フィルを解散せよと云ってるのと同じなんですな。 演奏家と違って、指揮者でも名の知れた指揮者になるとそうとうの収入があります。 小澤征爾やロリン・マゼールクラスで、オーケストラの指揮をした場合、1回の公演で約500万円ほどの報酬になります。 故カルロス・クライバークラスなど、ハイレベル指揮者は1回、2,000万円ほどになる場合もあるそうです。 またオーケストラそのものでも、報酬額は異なります。 ニューヨークフィルで、音楽監督となる指揮者の報酬は2億円。 ボストンオーケストラのジェームス・レヴァインが1億5,000万円相当。 指揮者に加え、ソリストになった場合、例えばシカゴ・シンフォニーオーケストラのダニエル・バレンボイムは、1億9,300万円ほどになるそうです。 ぢゃあ演奏家ぢゃなくて、指揮者を目指した方が自前の楽器も買わなくていいし、収入も多いし、楽団員にいばれるし、そっちの方がいいぢゃない? 指揮棒ひとつだったら、いくら高くっても楽器に比べたら安いでしょう。 ところが指揮者はピアノが弾けることが必須なんです。 なので自宅か練習場(もしくは、両方)にピアノを購入しなければなりません。 スタインウェイ クラスのピアノだと、最低で1千万円ぐらい。高価なのだと1千700万円ぐらいします。 そして指揮者を目指す人は、ピアノの他に何かもひとつ、なんらかの楽器を弾ける必要があるため、そちらの費用もかかってしまいます。 それに加えて、勉強のために大量の楽譜を買うことも必須。 これで一流と呼ばれるまでになったらいいけど、勉強したわ、指揮者に採用されなかったでは目も当てられません。 話を戻して、御三家以外のオーケストラ演奏家の収入はどうでしょう? 各楽器の首席奏者には、それぞれに給与の5~10%程度の首席手当てがつくのが普通です。 また退職の際には退職金あるいは慰労金が受けられるようになっていますが、金額は一般の企業に比べるとかなり低いのが現状です。 定年は60歳というのが一般的です。 とにかく日本のオーケストラ楽団員の処遇の悪さは定評があります。 楽団員の平均年収は400万円~500万円程度で、中堅サラリーマンとさほど変わらないのです。 なので楽団員=アルバイトと云うことになります。 そうでないと生活できない。 他のオーケストラの手伝いから、結婚式場などでの演奏、家庭で楽器の先生など。 でないと、よほどの資産家でない限り楽器が買えません。 バイオリンだったら、まずバイオリン自体に最低、数百万円は覚悟しなければならないし、買ったらそれきりというわけではなく、メンテナンスにもお金がかかるのです。 バイオリンに張られている弦は4本ですが、この弦は古くなると取り換える必要があります。 響きにこだわる人なら2週間に1回くらいの割合で取り換えているのです。 弦の値段はピンキリですが、4本セットで1万円以上はします。 バイオリンの弓に張られている白い糸は馬の尻尾の毛でできています。 この弓の毛も、定期的に交換しなければいけない。 大体半年に1回くらいが目安で、この交換にも6,000円~1万円程度かかるのです。 それに加えて、楽器を破損したり盗まれたりするリスクを考えて加入する保険代もバカになりません。 収入の多い国外での演奏、それもヨーロッパの公演で、規模が大きく、招待などの場合は旅費など心配ないですが、それ以外の場合は、渡航費用、滞在費も自己負担が多いそうです。 面白いのは、楽器のパートによって給料に格差がないことです。 バイオリンやチェロみたいに、演奏会でいったん曲が始まると、ずっと弾き続ける弦楽器の楽団員も、ティンパニーのように、そんなに音を出す機会のない楽団員も正会員で年齢がいっしょなら、楽器によって給料に格差がないのです。 もし楽器にお金をかけたくなくて、音楽の仕事に就きたいなら、もう声楽家しか道がありません。 これだったら、身体ひとつで商売ができるので、実質コストはタダです。 その代り、楽器奏者と違って、ちょっとでも風邪ひいたらアウト。 コストはかからない代わり、体調管理には人一倍気をつかわなくてはなりません。 中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-」 整備工事で閉鎖になった大阪の中之島公園。そこに暮らしてた約70匹の子供たち。 心あるボランティアのご尽力で「猫の部屋」と呼ばれる仮住まいを得ることができました。 すこしずつ里親さまも決まってきてますが、まだまだ多くの子供たちが良いご縁を心待ちにしています。 なを「中之島公園の猫たち」では恐縮ですが現金によるご支援は一切お断りしております。 「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」が実施されています。 そちらのリンクもありますので、大阪市在住の方はぜひ見てください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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