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耳(ミミ)とチャッピの布団

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Nov 20, 2018
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カテゴリ:カテゴリ未分類
マンガ「じゃりン子チエ」でチエの父親はホルモン屋「テッちゃん」を営んでいましたが、ロクに働かず博打とケンカに明け暮れるため、チエに店を奪われ、店名も「チエちゃん」に変わってしまいました。

このオヤジ、体力とケンカの強さだけは人一倍なのに、なぜかにゃんことのケンカだけは苦手なんですね(笑)


このオヤジが経営してた「ホルモン屋」、大阪の頓馬区西萩と云うところにあるそうですが、実際にはそんな地名は存在しません。
西成の萩之茶屋のことでしょうか?
日本最大の日雇い労働者の街です。
と、云っても近年は低料金の簡易宿所が多いので、外国人旅行者が増えてきていってますが。
ホルモン焼きってのは、豚の臓物をゆであげ、小さく切って串にさし、焼いたモンですね。
大阪で成立した料理とされています。

しかしホルモン料理って日本全国にありますよね。
北海道旭川市の「塩ホルモン」とか、宮城県気仙沼市の「気仙沼ホルモン」とか、神奈川県厚木市の「厚木シロコロ・ホルモン」とか。
また小腸を「丸腸」と呼び、ホルモン焼きの材料とする店は全国各地にあります。

この「ホルモン」って名前、大阪人は関西弁の「放る物(ほうるもん)」と解釈している人が多い。
昔は、豚の臓物なんてちゃんとした料理で使うことはありませんでした。
それらは、不要物として捨てられていた。つまり「放(ほう)」られていた。

その「放る物」を捨てずに、集めてきて調理する。
だから「ホルモン」焼きだとする説です。
大阪の焼肉チェーン「食道園」などはこの説をとっています。


しかし、ホルモン料理の名称は戦前から存在してました。
戦前では、内臓料理に限らず、スッポン料理などスタミナ料理一般を指していたので、「放る物」説は矛盾が生じます。

「クイール」の崔洋一が監督して北野武が主演した衝撃的な映画「血と骨」では、北野武演ずる金俊平は、一旗揚げようと済州島から大阪にやってきて、カマボコ工場を興し、高利貸しとなってたくましく生き抜いていきますが、彼の住んでた猪飼野(いかいの)ってのは有名なコリアタウンの街です。

この映画の中で、金俊平が毎日食べるのが一斗缶の中に入った、丸ごと豚一頭をさばいて何日も放置し、ウジ虫が湧いているお肉です。
ウジ虫をフッフ~と息で飛ばしてお肉を食べてる。
それを見た息子は飛んで逃げていきます。

ウジ虫は別として、食べてたのはまぎれもなくホルモンなんですね。
金俊平はスタミナをつけるためにこれを食べてたワケです。
ホルモン焼きは小腸、大腸を始め、正肉以外のかつて廃棄していた部位、つまり皮、胃、肝臓、心臓、腎臓、子宮、肺、腸などを指します。

しかし、これらの部位は消化が悪く、カロリーも高い上に、プリン体を多く含み、これは痛風の原因となる事から、健康にとって良くないともされてます。
韓国のもつ鍋「コプチャンチョンゴル」は、豚だけでなく、牛の小腸も使ってますね。
東大門エリアの黄鶴洞(ファンハットン)は「ホルモン横丁」として有名です。


大阪でホルモン焼きが発達したのは、もうひとつ理由があります。
20世紀に入ってからの大阪は、工業都市に変貌しました。
煙の都、東洋のマンチェスターと云われる街になったのです。
それに加えて、アジア最大規模の軍事工場である大阪砲兵工廠ができました。

工業化によって、特に西日本いったいから労働者がかき集められました。
そして映画「血と骨」に登場するように、朝鮮半島などからも。
当時のことです、彼ら労働者は劣悪な環境のところに住まわされ、その日暮らしのギリギリの生活をよぎなくされてました。
ぜいたくは、できない。
食事も、安いものでガマンする。
それこそ「放る物(ほうるもん)」を寄せ集めてつくった料理で耐え忍んでいたのです。


大阪では洋食屋の「北極星」がオムライス発祥のお店と同時にホルモン料理も発祥のお店と紹介されることがあるけど、はたして真偽のほどは?
昭和の始めにはホルモン料理を出していたようです。
さいきんは大阪名物として、牛の脂の乗った小腸(ホルモン)を脂が抜けるまでじっくり素揚げした「油かす」をトッピングした「かすうどん」も有名ですが、もともと大阪市内ではなく、大阪の南河内地域で食べられていたもので、すごくローカルな食べ物です。

大阪でこのうどんを出す店が増えたのは2000年代に入ってからでしょう。
まぁ、私は積極的にホルモンを食べようとは思いませんけどね。
やはりロースなんかの普通のお肉がいいです。

しかし、ホルモンにどっぷりはまってるご仁も多いですね。
私は食べるなら関東風の「もつ煮」の方がいいです。





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Last updated  Nov 20, 2018 04:16:22 AM
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