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テーマ:猫のいる生活(135990)
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ジュリア・ロバーツと云えば、誰でも知ってる女優さんですよね。
リチャード・ギアと共演した「プリティ・ウーマン」で、エレガントに変身するコールガールを演じ、映画は大ヒット。 2001年には「エリン・ブロコビッチ」でアカデミー賞の主演女優賞を受賞してますね。 2010年にイタリアのコーヒーメーカーのラバッツァ(LAVAZZA)のクリスマス用CMに出演しました。 コマーシャルの設定は「雲の上」で画家ボッティチェッリがジュリア演じる女神をモデルに名画「春」を描こうとするもの。 ところが笑顔を見せない女神に弱り顔のボッティチェッリ。 すると女神はコーヒーを一口飲むと大きな笑顔になり、再びボッティチェッリが描き始めるという内容です。 ちなみに長さは45秒でジュリアにセリフはありませんが、ギャラは120万ユーロ(約1億3,250万円)でした。 ラバッツァはなぜ、こんな大金払って(彼女は2005年に「最も出演料の高い女優ランキング」で1位になってます)、ジュリア・ロバーツをCMに採用したのでしょう? それは彼女の笑顔が、欧米人の間では「パーフェクト」と評判が高いからです。 映画の中でのヌードとかセックスシーンを拒否しているにも関わらず「セクシーな女性」第1位に選ばれた「ダークエンジェル」や「ファンタスティック・フォー」のジェシカ・アルバも、好感度の高い笑顔で知られています。 欧米人が日本人に対して持っているステレオタイプ(固定的な概念やイメージ)なイメージがあります。 それは...「非常にまじめ」「保守的」「感情を表に出さず内に秘める」「あまり笑わない」。 このうちの「感情を表に出さず内に秘める」と「あまり笑わない」が欧米の人にとってはもっとも理解しがたいのですね。 欧米人は、相手の気持ちを表情で読み取る習慣があります。 想像してください。 楽しみなハワイ旅行に行って、土産物店にショッピングに行ったときのことを。 お店に入ると、店員は「Hi!Aloha(アロハ~)」と声をかけてきます。 そのとき、多くの日本人は無言、ぷっちょ面で"ずんずん"と奥に入って行き、土産物の品定めをするのです。 よくて"照れたような"薄笑いを浮かべるとか。 あるいは、喫茶店のウェートレスがお水を入れてくれたのに、これまた無表情。 ホテルのドアマンがドアを開けてくれてても、まったくの無視。 最近でこそ、サービス業の人に「ありがとう」と云えるスマートな人も増えてきましたが、とくに年配の男性ほど、サービス業の人を"歌舞伎の黒子"のように思っているのですね。 そのくせ、プライベートになった途端、自分たちだけで写真でも撮る段になると、満面の笑顔で、死語とも云える「ハイ、チーズ」を連発し、これまた十年一日のごとく「チョキ」のポーズ。 この格差が欧米人には、日本人=よく分からない人種と映るのです。 日本では店員が「いらっしゃいませ」と挨拶したとき、無反応でも問題ありませんが、英語圏に行ってこんな態度とると「この無表情な客は何?」ですね。 もちろん日本人の人でも、普段から笑顔を心がけてる人も多いですが、それでも笑顔の質が欧米人と違い過ぎるのですね。 英語圏の人の"笑顔の大きさ"と比べると、格段に小さいため、正直なところ、笑顔が笑顔に見えないんです。 「そんなに笑顔を見せなくても...」とか「笑顔すぎて胡散臭い」とか「やりすぎぢゃない?」と云うくらいのレベルで、やっと欧米人に笑顔として伝わると思って間違いありません。 もう一度、ジュリア・ロバーツの笑顔を見てください。 これってやり過ぎぢゃないの?ぐらいの笑顔! これで、いい具合なんですから。 とくにアメリカのような多民族国家では、"笑顔"と云う"共通言語"でコミュニケーションをとる必要があるのです。 もちろん、欧米人の中にも笑顔が少なく、無表情な人がいます。 それが"クール"な場合もありますが、人間同士のよりよいコミュニケーションにおいては、そうとうリスクが高いと思って間違いありません。 得体の知れない相手同士ではまず警戒心や敵対心を解くための、必要不可欠なツールが笑顔なのです。 それとともに、海外に行かれるようなことがあれば、例えタクシーの運転手にでも、「サンキュー(Thank you)」と云うのは、当然の礼儀や一般常識となってることを忘れないでください。 これができないと「常識に欠ける人」になってしまいます。 ちなみに"Thank you"を云うときは、はっきりと相手の眼を見て、感謝のこもった声で、"Thank"にアクセントを置いて"Thank you"と云ってくださいね。 フラットなカタカナ英語で「サンキュー」はダメです。 笑顔話に戻りましょう。 顔の表情を作るのは「表情筋」と云う筋肉です。 実は、欧米人と日本人では、表情筋の動かし方の基準が違うのです。 日本人同士であれば、うっすらとすました笑顔を浮かべるだけで、笑顔が伝わるのですが、欧米人の笑顔は"笑い顔"に近いものなのです。 なので、日本人は普段の3倍ぐらいの大きなスマイルをしないと、相手にはスマイルをしていると見てもらえません。 嘘だと思ったら、国際線の空港ロビーにでも行って、誰でもいいから欧米人にとびっきりの笑顔を見せてあげてください。 相手はけげんな表情ひとつ浮かべずに、しっかりした笑顔を返してくれます。 私が実際に経験してますから、ウソではないです。 浅草あたりで、特段に英語に堪能でないと云うか、全く喋れない土産物屋や食べ物屋の店主が、欧米人にバカ受けなんてのは、その店主の笑顔が素晴らしいからです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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