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Oct 16, 2019
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ドイツ・ルネサンス期の画家にして版画家、数学者であったアルブレヒト・デューラー。
この時期に活躍したドイツ美術史上最大の画家と云われています。

彼はその生涯の大半をニュルンベルグで過ごしました。
ニュルンベルク旧市街の一番奥、ニュルンベルグ城の城壁沿いに彼の住んでいた家デューラーハウスがあります。
デューラーハウス、現在ではデューラーの資料館として公開されています。


1509年にこの家を買い、以後死ぬまでここで多くの名作を描きました。
デューラーハウスでは無料で音声ガイドを貸し出しますが、驚いたことに「日本語バージョン」の音声ガイドもあるらしい。
しかも、この音声ガイド、デューラーの奥さんのアグネスの声なのです。








アルブレヒト・デューラーが1515年に製作した木版画で「犀(サイ)」と云う有名な作品があります。
あの動物のサイです。

しかし、この木版画は、デューラー自身が直接サイを観察して製作したものではありません。
1515年初頭にリスボンに到着したインドサイを描写した作者未詳の簡単なスケッチを元に製作したものです。
なので生物学的に正確なものでは全くありません。
だいたいヨーロッパで生きたサイを目にすることができたのは、1579年にスペイン王フェリペ2世にインドからサイが贈られたのが最初です。
なのにデューラーの「犀」はヨーロッパで非常に有名になり、その後3世紀に渡って何度も模倣されました。
ヨーロッパでは18世紀末にいたるまで、この木版画はサイを正確に描写しているものと信じられていたのです。

18世紀になって、メスのインドサイ「クララ」が17年間ヨーロッパ中を巡業して、やっと一般大衆が本物のサイと対面できました。
それでもなをデューラーの「犀」は、「動物を描写した作品のうち、これほど芸術分野に多大な影響を与えたものは存在しない」と云われています。
現在はニュルンベルクのゲルマン国立博物館に展示されています。


そのアルブレヒト・デューラーが1514年に製作した銅版画があります。
「メランコリア I」
実はこの版画は寓意的な画題がいくつも描かれていて、その解釈を巡って議論百出した版画なんですね。
表題の「メランコリア」はメランコリーつまり「憂鬱」と云うことです。
普通、憂鬱と云うと晴れ晴れしない落ち込んだ気分のことですね。

しかしデューラーの版画では、メランコリアは霊感の訪れを待つ状態として描かれ、鬱の苦悩の状態としては必ずしも描かれていないのです。
ルネサンス以後の中世ヨーロッパにおいては、憂鬱質(メランコリア)は芸術、創造の能力の根源をなす気質と位置づけされ、デューラー以外でも、芸術家や学者の肖像画や寓意画において盛んに描かれました。

デューラーの「メランコリア I」では、「四体液説」における人間の4つの性格の1つとして「憂鬱」が描かれています。
同じようなテーマの絵としては、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンが13世紀初頭に著した「リベルディビノラムオペラム(Liber Divinorum Operum)」に描かれた、宇宙(マクロコスモス)の中に立つ人間(ミクロコスモス)すなわち「宇宙の中の人間(Universal Man)」があります。
四体液説とは、「血液」「粘液」「黄胆汁」「黒胆汁」の4種類を人間の基本体液とする体液病理説です。
体液病理説は、人間の身体には数種類の体液があり、その調和によって身体と精神の健康が保たれ、バランスが崩れると病気になるとする考え方で、古代インドが発祥でその後ギリシャに伝わったと云われています。

四体液説は、西洋で広く行われたギリシャ・アラビア医学(ユナニ医学)の根幹をなしており、19世紀の病理解剖学の誕生まで支持されました。
どの体液が優位であるかは、人の気質、体質に大きく影響すると考えられ、四体液説と占星術が結びつけられ広い分野に影響を与えたのです。

同じデューラーの作品「四人の使徒」では、4人がそれぞれ人間の4つの気質を合わしていると云う風にとらえられています。
さて、「メランコリア I」を細かく見ていくと、さまざまな命題が隠されていることに気づきます。
先ず目につくのは画面中央左にある、この時代の絵画としてはそぐわない角を切り落とした菱面体です。
この菱面体は、各面が菱形である六面体(菱面体)の両端を長軸に垂直な平面で切り落とした形なんですね。
各面の菱形の形については鋭角の大きさ(絵では大きな五角形の一番尖った角)が72°、80°、90°などさまざまな説があります。

この立体は見たところ,立方体を切ったものよりは細長い姿に描かれています。
デューラーが本来立方体であるものを、遠近法で正確に描きながら、しかも正確に描いたとは考えられないほど細長く描くという誤りを犯したとは考えにくいです。
なぜならデューラーは遠近法の正確さに信頼を置いており、熱心に遠近法による描き方を本に書き、簡単に作図する装置を考案しているほどですから。
とすると実際にあるべき姿よりも細長く描かれているのは、むしろ意図的にこうした"歪み"を伴った描き方をしていると考えられます。
デューラーがこの立体をアナモルフォーズ(歪画像)で描いたのだと考えている研究者もいます。
アナモルフォーズを用いた最初の作品を描いたこの推測は、デューラーが立体の右上部の五角形の面に描いた模様からも裏づけられるとするのです。

この面にはしみのような濃淡の斑紋があり、それが髑髏を描いたものであることは、1967年にロイターズヴェルトが指摘して以来、しばしば言及されています。
デューラーがこの髑髏を一見しただけでは判らぬように描いているのですね。
この髑髏は、絵を普通に見たときではなしに、画面を下側から斜めに見て立体が立方体の姿に見えたときに、初めてはっきりと現れるのです。
この髑髏はデューラーが1503年に描いた「死の紋章」の髑髏と左右反転して比較すると、共通した特徴を持っていることが分かります。
眼窩の上の3を横にしたような凹み、正面から見ても眼窩と同じほどの黒い大きい影に見える耳の凹み、そして眼窩のすぐ下の頬骨に縦に2本刻まれた溝があります。

この菱面体の表面に髑髏が描かれているのは、まさに「テレヌス(terrenus)」つまり地上の、土の、人間の死ぬべき表現なんですな。
プラトンの5つの正多面体のうち正十二面体を除いた残りの正四面体、正六面体、正八面体、正二十面体は4元素に対応していますが、土に対応するのは正六面体(立方体)です。
そして髑髏は云うまでもなく死ぬべき人間の象徴だからです。
レッシュによる遠近法の分析。
「メランコリア I」の左上部、海の上には大きな光源があります。
この光源から発する光は全天をあまねく満たしており、自然の光というよりはキリストやマリアの光輪から発する光のようです。

そして光線は互いに90度の方向に長く伸びています。
この光源は超自然的な神々しい存在として描かれており、神々しい光は子供の頭を真っ直ぐに目がけています。

その光の下の風景には湾が広がっています。
湾は三角法の正弦を表わしているのです。
三角関数でsin60°のように表わす正弦(サイン)の語源はラテン語の「sinus(=湾)」です。
三角法は天文学で天体の視距離や高さを計測するのに必要で、アラビアで発達したものですが、12世紀にアラビア語からラテン語に翻訳する際に、「湾、入り江」を意味する「sinus」が当てられ、それが定着しました。

「メランコリア I」では湾の上に虹がかかっています。
正弦(sinus=湾)と弧(arcus=弧、虹)が対応しているのです。
なんか難しいですね。
難しついでにもうひとつ挙げると、n×n 個の正方形の方陣に数字を配置し、縦・横・対角線のいずれの列についても、その列の数字の合計が同じになるものを「魔方陣」と云います。
「メランコリア I」に、この魔方陣が描かれていいるのです。

魔方陣は知性の象徴として描かれていますが、しかもこの魔方陣、下の横一列の真ん中2つが15と14になっています。
これは「メランコリア I」が製作された年、1514年と一致してます。
羽の生えた子供はキューピッドと思われます。
キューピッドとペアで描かれるのは、ヴィーナスということが知られていますね。
この絵のキューピッドはヴィーナスのアトリビュート(持ち物)でしかありません。

では、この大きく書かれたヴィーナスは何を象徴しているのか?
ヴィーナスはローマ神話における美の神です。
つまり、女はデューラーにおける美意識を象徴しているのです。

左側で「丸まってる犬」は「憂鬱」を象徴してます。
この美意識の象徴である女は頬杖をついています。
頬杖をつく若くない男は「憂鬱」の象徴でもあります。
これはヴィーナスなため、男ではないですが、顔は中性的な顔立ちをしているのはそのためだと思われます。
また、この男ぽい女、腰に鍵を携えています。
この鍵も憂鬱の象徴です 。

女の手にはコンパスが見えます。
コンパスは「円」を描く道具ですね。

円と言えば下の方に球体が転がっています。
足元にはノコギリなどの大工道具が散乱しています。
これは多面体を一生懸命、球体に近づけていたことを意味しています。

「円」というのは、完全なるものを象徴します。
つまりデューラーの美性である女は完全なるものを作りたいと願っているのです。
壁に掛けられた天秤。
天秤は真偽をはかるものの象徴です。
すなわち、これも知性を象徴しているのです。

しかし人間の命は限りがあります。
画面上にある「砂時計」。
時間に限りがあることを伝えています。

そして、女が見ている菱面体のドクロ。
これは死が迫っていることを象徴しています。

魔方陣の上にある「鐘」は天啓を呼びたいのかもしれません。






Last updated  Oct 16, 2019 06:43:39 AM
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Re:アルブレヒト・デューラーの「メランコリア」(10/16)   fwkk8446 さん
「デューラー」の版画・・・・

緻密で多くの命題を組み込んだのは・・・なぜだろう? (=^・^=)

(Oct 16, 2019 10:40:18 AM)

Re:アルブレヒト・デューラーの「メランコリア」(10/16)   moto,jc さん
こんばんは
芸術家や学者の考えはあたしにはわからなすぎます (Oct 16, 2019 03:48:54 PM)

Re:アルブレヒト・デューラーの「メランコリア」(10/16)   空夢zone さん
う~~ん、難しいな~。
私の頭では理解不能です。
人は必ず死ぬ、その不安から、神というものを作って、心を癒しているのかな。
髑髏や、悪魔など、死に対する絵など多いですね。
それにしても分からない。 (Oct 16, 2019 05:14:31 PM)

Re:アルブレヒト・デューラーの「メランコリア」(10/16)   ララキャット さん
何か、タロットカードをイメージしましたよ~笑える (Oct 16, 2019 05:16:24 PM)


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