耳(ミミ)とチャッピの布団

2023/06/25(日)04:50

セコニックのスタジオデラックス

スマホやデジタルカメラになって使われなくなったものの筆頭は露出計とカラーメーターですね。 今の世代の方は写真が趣味の人でも露出計を見たこともなければ、存在そのものを知らない方もいるでしょう。 なんせデジタルだと、露出はカメラまかせって方が多いですから。 私が写真に興味もったのは高校生のときですから1960年代後半で、日本初のスチルビデオカメラ「キャノンRC-701」と云うデジタルカメラが登場したのが1986年。 これの記憶媒体って、何とフロッピーディスクでした。 一般向けコンデジ初のヒット作「カシオQV-10A」の発売が1996年ですから、私が本格的なカメラ持ったころは、まだまだフイルムカメラの時代でした。 初めて買ったのは「マミヤC3」と云う二眼レフ フイルムカメラでした。 このマミヤC3と同時に買ったのがセコニックと云う日本メーカーの「スタジオデラックス」と云う露出計。 この露出計は、性能もあまり理解しないまま、ただ憧れで買ったようなものです。 なにしろプロカメラマンから映画の撮影現場では必ずお目にかかる露出計で、よくモデルさんや女優さんの顔の近くで使ってるのを見ましたから(笑) 実際、当時 写真に興味ある方で露出計と云うと、ほとんどこれぢゃなかったですかね。 フイルムカメラで露出計内蔵のも数多くありましたが、信頼感ではやはり単体の露出計を置いて他になかった。 スタジオデラックスは改良を加えながら、今でも販売され続けてます。 今ではセコニックの露出計ラインアップにも上位機種が数多くあるのですが、1956年に販売された露出計がまだ現役なのはそれだけ信頼度が高い証拠ですね。 スタジオデラックスは下の画像のように、撮りたいものの近くに近づけて、光量を測定します。 スタジオデラックスのストッパーボタンを押すことで指針が動き、保持してる部分の露出を示します。 ストッパーボタンを離すと指針が固定されるので、ダイヤルリングを回して指針と同じ目盛りにスケールマークを合わせることで、カメラに設定すべきシャッター速度と絞り値が分かる仕組みになってます。 スタジオデラックスは全く電池を必要としません。 今どき、センサーを備えた機器で、バッテリー不要ってのは珍しいですね。 私が使ってたころのスタジオデラックスは「セレン」光電池と云うものを使ってて、最新機種ではアモルファス光センサーを受光素子に使ってるので、電源が不要なんです。 最近はSNSの画像投稿なんかで、小型で安価なライトが多数市販されてて、それを使って写真撮影されてる方も多いでしょう。 そんなときに露出計があると、正確な露出値が得られて写真の出来栄えが見違えるようになるのですね。 スマホアプリにも露出計がありますが、これは簡易の反射光式なので、信頼度では単体の露出計には敵いません。 スタジオデラックスは、長い歴史を持つ入射光式の露出計なんですね。

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