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テーマ:猫のいる生活(141757)
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全3幕からなる三島由紀夫の戯曲「サド侯爵夫人」は、サディズムと云う言葉の語源になった有名な異常性欲者で、フランス革命期の貴族マルキ・ド・サドがバスティーユ牢獄に入れられてたとき、夫の出獄を20年間待ち続けた貞淑な妻ルネ夫人の愛の思念を描いた作品です。
悪徳の刻印を押されたサド侯爵の人物像を、6人の女性の対立的な会話劇により浮かび上がらせる作品で、日本国内のみならず海外でも上演され続け、特にフランスで人気が高い戯曲なんですね。 ![]() ![]() 先程も述べましたように、この戯曲は日本以外ではフランス、スウェーデン、イギリスでも公演されてます。 1977年にパリのオルセー小劇場で行なわれた公開討議会で、聴衆から「日本人の作品とは思えない」という声があがりました。 また1989年のストックホルムでおこなわれたスウェーデン王立演劇場公演では映画史に残る数多くの名作を残した映画監督イングマール・ベルイマンが監督を努めてます。 ![]() ジュディ・デンチはロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに参加し、多くの舞台に出演した名女優ですね。 そのジュディ・デンチの相手役で主役のサド侯爵夫人ルネを演じた女優さんがきょうのテーマ。 その女優の名前は"ロザムンド・パイク"。 オックスフォード大学を優秀な成績で卒業し、英語以外にフランス語とドイツ語を流暢に話す上、ピアノとチェロもたしなむ英才です。 ![]() ![]() そして最後はボンドガールのハル・ベリーに殺されると云う役柄。 ![]() ![]() アンドロメダ女王と云う、ギリシア神話のペルセウスの妻役でしたが、正直あんまし印象に残ってない。 それより同年に公開されたトム・クルーズ主演映画「アウトロー」に弁護士役で出演したときの方が存在感ありましたね。 ![]() ![]() この作品ではベン・アフレック演じる夫を追い詰めていく妻を演じ、非常に高い評価を受けました。 彼女の演技はロンドン映画批評家協会賞英国女優賞受賞を始め9つもの主演女優賞受賞を受賞するとともに、アカデミー主演女優賞、英国アカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞など数々の主要映画賞にノミネートされたのです。 ![]() この作品は批評家から高く評価されていて、批評家支持率は93%と高評価を得てます。 批評家の見解として「ロザムンド・パイクの怪演のお陰で、この作品はユーモアと身も凍るほどの恐怖を両立させたスリラー映画に仕上がった」としてます。 ![]() だからこそ舞台でも存在感が高い。 「サド侯爵夫人」に出演したとき、彼女は30歳でした。 今は46歳になります。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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