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テーマ:猫のいる生活(141765)
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ヴィテージオーディオの世界と云うのがあります。
スピーカーで云えば、アメリカのアルテック・ランシングやJBL、イギリスのタンノイと云った会社の製品がそれで、全社とも今でも製品づくりを継続してますが、もっと以前、1950年代~70年代ころの製品に愛着をもって使い続けてるオーディオファンも多いのですね。 いずれの会社も家庭用音響機器とともに、レコーディングスタジオ用機器も多く、こうした人たちはスタジオ・モニタースピーカーや映画館の大型スピーカーを設置して音楽を楽しんでるのです。 ![]() ![]() 今は存在してません。 1881年~1995年まで、電話器発明で有名なグラハム・ベルが興したベル電話会社が前身で、アメリカにおける最大手の電話会社AT&Tの製造部門として君臨した「ウェスタン・エレクトリック(Western Electric)」です。 この会社は電話機や電話交換機の製造だけでなく、音響機器の製造もおこなっていて、ハリウッドスタジオにスタジオ録音機器とサウンドシステムを提供。 大規模映画館用の巨大なスピーカーやアンプから家庭用の蓄音機まで製造してました。 このウェスタン・エレクトリックが1920年代~30年代にかけて設計・製造した劇場用音響機器は、耐久性と音質のよさから今でもオーディオマニアのコレクション対象になっていて、古いアンプ1台が100万円を超える価格で取引されてます。 ![]() しかし、こんな古典的な機器でまともな音が出るのでしょうか? ウエスタンファンに云わせると、昨今のオーディオ機器ではとうてい敵わないスゴイ音が出るとか。 だとしたら、ここ100年くらいの音響機器と云うのは全く進歩してないってこと? ![]() スピーカーと云うのは、音を出す部分(コーン)が「紙」製なので、古くなると劣化が激しいので、よくコーンだけ貼り替えて使い続けてるケースが多いのですが、問題のスピーカーはなんと1928年に開発されたスピーカーです。 まだ丸いスピーカーがない時代の製品。 その巨大スピーカーは「Western Electric 15A」。 なんとスピーカー開口部は幅1m43cm 、高さ1m45cm もあります。 ![]() そもそもウエスタンのスピーカーに現在のアンプは使用できません。 そんなことしたら、大出力でアッと云う間に壊れてしまいます。 しかも音源になるスピーカーからスロートの途中までは金属製ですが、なんとなんと開口部は複雑に曲げられた「木材」で作られてるのです。 ![]() ![]() ただ、このWestern Electric 15Aは世界的に稀少スピーカーで、日本でも所有してるのはほんの何台かでしょう。 それで音の出るスピーカー部分だけ何とか入手して、ホーンは「レプリカ(複製品)」の製造依頼をするのが普通なんですね。 もっともステレオ左右で2台の発注では、なかなか受注してもらえないし、そもそもこんな複雑な形状の木製品製造できる工房も限られるでしょう。 ![]() 全国を探しても、駅名に「卯」の文字が入っている場所はこの町だけなんです。 それが西予市の宇和町「卯之町」。 ![]() そうした建物の一部は住居や店舗として利用されており、風情あふれる情緒的なムードが楽しめる場所なんですね。 ![]() カフェと云っても、どっちか云うとバーの部類ですね。 「Cafe Sound 器」と云う名のお店です。 ![]() ![]() ![]() 材料は彫刻板などに使用される朴ノ木で、山で原木を買い製材し手カンナで加工、制作したそうです。 特に湾曲部の側面は三次元的に曲がっており、大変な作業だったそうな。 そもそもこのオーナーは手が器用で、お店そのもののリニューアル部分全てをオーナーが約4年の歳月をかけてDIYで造り上げたものなんです。 ![]() ![]() ![]() この真空管は極めて入手困難で、価格も1本50万円以上します。 ![]() ![]() ![]() お店の雰囲気がとてもいい。 大阪から新幹線とJR特急 乗り継いで片道4時間くらいかな? 飛行機だと約1時間くらいだけど、空港往復に時間かかりますね。 「Cafe Sound 器」では、ジャズ、クラシック、ポップスなどジャンルにとらわれず、さまざまなレコードやCDを聴かせてるそうで、こんなお店が身近にあったら楽しいですね。 と云うか、入り浸りになりそう。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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