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Nov 14, 2025
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1334年に中国で始まり、貿易ルートに乗ってヨーロッパを席巻した「黒死病」。
1340年代後半までに、シチリアの港を経由してヨーロッパに到達し、最終的に推定2,500万人が死亡しました。
この病によってアジアとヨーロッパ全体で人口の1/3が減少したと云います。
大流行したコロナの世界全体死亡者数は552万9,693人とWHOが発表してますが、1300年代のヨーロッパ人口が9,400万人だったことを考えると、とてつもない疫病だったことが分かります。
どっちにしても黒死病と云い、コロナと云い、発生源は全て中国。
どんだけ衛生意識が低いか憶測できますね。


「黒死病」の正式病名は天然痘に次いで人類史上最も致死性の高い病気のひとつ「ペスト」です。
ペストに罹患すると皮膚が黒くなって死ぬため、黒死病として恐れられてきたのですね。
現在でも、アメリカを含む世界中で症例が散発的に発生しています。
しかし抗生物質のおかげで、それほど致命的ではなくなりました。
黒死病は14世紀でも1347年~1353年がヨーロッパでもっとも流行った時期です。
そんな黒死病がようやく沈静化の兆しが見えた1518年に別の黒死病が当時神聖ローマ帝国内に位置した現フランス北東部アルザスのストラスブールで発生したのです。
人々はその病を「踊りのペスト」と恐れました。
「踊りのペスト」の大流行、きっかけは1518年の7月のこと。
ある女性がストラスブールの路上で猛烈に踊りだしたところから始まりました。
これを契機に大勢の人々が熱狂的な踊りを長時間続け、自分で動きを制御できなかったり、倒れる寸前まで動きを止められなかったり、その結果死亡する人も出ました。
この踊りのグループは50人~400人にも及び、しかもいくつものグループが形成されていったのです。
この現象は同年9月になってやっと沈静化しました。
この踊り狂う病、原因が今でも判然としてません。
舞踏運動と云う自分の意志に反して運動を行う不随意運動があります。
手を曲げたり伸ばしたり、あるいは舌を出したり引っ込めたり、首を回したりする疾患として日本では特定疾患に認定された指定難病「ハンチントン舞踏病」と云うものがあります。
大脳中心部にある線条体尾状核の神経細胞が変性・脱落することにより発祥する病ですが、ひとりならともかく大勢が同じ症状を同時に表すのは考えにくい。
ただ黒死病流行期に同じ症状が各地で記録されてます。
まさにグリム童話の「ハーメルンの笛吹き男」状態だったのですね。
「踊りのペスト」に罹患した人の中には遠吠え、わいせつな仕草、あるいは死に至るまで笑ったり泣いたりすることが記録されてます。
これは典型的な「集団心因性疾患」の症状で、特に女性が影響を受けることがよくあります。
これと同じ症状が15世紀~19世紀にかけて、修道院でも見られました。
修道院で寝泊まりする修道女は、家族によって強制的に入れられることもありました。
彼女らは純潔と清貧と云う厳しい規律と、しばしば厳しい懲戒処分によって精神的圧迫を経験してたのです。
それによって修道女たちは「悪魔の憑依」と呼ばれる粗野な言葉を使い、男性を欲する態度を自分の意思とは関係なしに示したのですね。
「踊りのペスト」が流行ったストラスブールは古くから飢餓や疫病に苦しめられており、また住民も迷信深かったことから集団レベルでの「ストレスが引き起こした精神病」だったと推測している学者もいます。
この地では、踊り病の流行が7度も報告されているのです。
つまり黒死病流行がきっかけで「集団ヒステリー」が表れたと見ているのですね。





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Last updated  Nov 14, 2025 05:22:18 AM
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