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テーマ:猫のいる生活(144669)
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猪口(ちょこ)と云えば?
名前そのもののイノシシの口のような尖った形から、小さな器を「猪口(ちょく)」→「ちょこ」と呼ばれるようになりましたね。 もっとも馴染み深い「おちょこ」は日本酒を飲むときに使う小さな器。 そして会席料理のときにお刺身や和え物を入れる向こう付け用の小鉢として、少し大きめに作ったのが「蕎麦猪口」の形の起源と云われてます。 江戸末期にお蕎麦が流行り、そのとき汁を入れるのに使われていたのが口径5~8cm の猪口です。 この猪口をお酒のおちょこと区別するために蕎麦猪口と呼ぶようなったのが始まりです。 ![]() ![]() この形が日本人の手の形に馴染むよう計算されており、手に持ちやすいサイズ感なのと同時に、重ねて収納できるため場所を取らないのも特徴ですね。 ![]() 主な産地としては有田や伊万里など、肥前地区で生産された染付の磁器製のものが圧倒的に多く、これらの地域が蕎麦猪口の主要な産地となりました。 このように、蕎麦猪口は特定の窯元が「蕎麦猪口」として開発したと云うよりは、有田などで作られた汎用的な磁器の器が、時代の食文化の変化とともに蕎麦汁入れとして特化していった歴史を持っています。 つまり特定の用途に限定せず、さまざまな料理を入れるための「雑器」として使われていたのが、蕎麦を蕎麦汁につけて食べる習慣が広まるにつれて、用途が蕎麦汁入れとして定着していったのですね。 ![]() ![]() 主だったものだけでも長崎県の波佐見焼から美濃焼、備前焼、出西焼などさまざま。 ブログのお友だち「鳥獣庵日記」のpico5404さんとこも陶器屋さんだけど、蕎麦猪口も扱ってらっしゃるのかなぁ。 最近はお店のリンクが貼られてないので分からないですよ~ ![]() ![]() ![]() ![]() これがお蕎麦の汁入れなんて信じられないくらい。 この形ってお酒の「ぐい呑み」とよく似てますね。 実際、蕎麦猪口をぐい呑みとして使ってらっしゃる方も多いとか。 ぐい呑み自体もなかなかに魅力的な陶磁器ですが、蕎麦猪口のぐい呑みも劣らず魅力的。 ![]() 小鉢として見たら、和えものなんかを盛り付けたり、ヨーグルトやアイスクリームを入れるデザートカップとしても使えます。 海外料理のように大皿にドサッと盛り付けるのと違って、煮る、焼く、蒸す、揚げる、漬ける、刺し身みたいに生で食したりと多様な調理法を使い分けて、盛り付けに工夫し、季節の移ろいや自然の美しさを表現する日本料理にはピッタシの食器と云えます。 こんなに小さいけど要になる食器って世界中見渡しても日本だけぢゃないですかね。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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