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耳(ミミ)とチャッピの布団

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Dec 12, 2025
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「パーチメントクラフト」と云う厚手トレーシングペーパー(パーチメントペーパー)に、エンボス(浮き彫り)、パーフォレイティング(穴あけ)、描画などの技法を使ってレースのような繊細な模様を作り出すヨーロッパで発展した優美なペーパーアートがあります。
楽天ブログのかつてのお友だちで、今はFBで活躍されてる植田圭子さんと云う方がいて、この方が国立新美術館で開催中の「2025 21世紀アートボーダレス展」と云う美術展に行かれたことをFBに投稿されてました。
作品を何点か画像にして投稿されてたのですが、いゃあ~これが手芸で生み出されたものかと見入る作品ばかり。
そんな植田さんの投稿の中で、ひときわ私に響いたのが朱色の下地に表現された「鯉の滝登り」。


「鯉の滝登り」と云うとスカジャンなんかのデザインにも採用されてて、日本純粋の柄かと思ったら、中国の歴史書「後漢書」に書かれた故事が元になってたのですね。
「多くの魚が黄河の竜門と云う急流の関所を登ろうとしたけど、登りきったのは鯉だけだった」と云う故事にちなんで、「 困難な関門を突破して成功すること」や「勢いよく物事が進む様子」を云ったもので、 勢いのある姿から商売繁盛や金運上昇などの縁起物としても扱われてますね。
この故事から、鯉の滝登りが子どもの立身出世を願うシンボルになり、端午節句の「こいのぼり」の起源になったらしい。
鯉のぼりの起源は江戸時代に遡ります。
端午の節句は、もともと中国から伝わった邪気払いの行事でしたが、日本では武家社会を中心に、男の子の健やかな成長と立身出世を願う風習へと発展しました。
武士の家では、端午の節句に家紋入りの幟(のぼり)を掲げる習慣がありましたが、庶民の間ではこれが後漢書の「登竜門」の故事に基づき、立身出世の象徴である鯉を描いた幟へと変化し、現在の鯉のぼりができたそうです。
「鯉の滝登り」とは別に「及ばぬ鯉の滝登り」って言葉もありますなぁ。
もともとは「努力しても及ばないこと」の例えだったのが、「鯉」を「恋」にかけて、身分や家柄が違いすぎて結婚なんて望めない恋愛関係を指す言葉になりましたね。
鯉の滝登りの語源になった「後漢書」では「竜門」と呼ばれてる激しい急流を登る鯉を記してますが、この鯉の滝登りも全部の鯉が可能だったのではなく、ほんの少数の鯉だけが登り切ることができたのですね。
それで竜門を登ることができた鯉は"竜"になれると云う言い伝えができて「登竜門」と云う言葉ができました。
漢の時代に、李膺と呼ばれてた偉い官僚がいて、彼に認められた若い者は皆出世をすると云われてました。
李膺に認められることを、竜門を登る云い伝えに例えて「登竜門」と呼んでいたという記述が「後漢書」の「李膺伝」に残されてます。
鯉の滝登りは古来から掛け軸など日本画の素材にもよく取り上げられてますね。
大好きな伊藤若冲にも「鯉図」と云う見事な作品があります。
江戸中~後期の狩野派の画家 狩野栄川院典信の掛け軸にも見事な鯉の滝登り作品があります。
なんか日本画にすると、鯉の滝登りも勇敢さより懸命に登ってる健気さが前面にでてきますね。
いかにも日本人やなぁ。





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Last updated  Dec 12, 2025 05:13:19 AM
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