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耳(ミミ)とチャッピの布団

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Apr 22, 2026
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私の住んでるエリアは特殊なとこで、背の高い土手に囲まれて、中に入るには唯一開いてるゲートで許可をもらって通らなければなりません。
エリアが開発された当初は自家用車の通行が許可されず、そのためエリア内にはどこにも駐車スペースが無いのですね。
うちの駐車場もこの土手の先、エリアをぐるっと囲むように設置されてる駐車場を利用してます。
とは云え、エリア内にはスーパーや商業店舗があるので、商用車は乗り入れざるを得ないのですが、この商用車を停めるスペースもないのです。
それでいきおい路駐だらけになってしまうのですが、このエリア全体は大坂市港湾局の所轄なので、いわば私道なんですね。
なので、いくら路駐しても取り締まりの対象にならないのです。
つまりエリア全体の設計段階で理想論が先行して、現実を直視しないバカな設計をやってしまったのですが、これが役人の仕事なんですな。


そんな中途半端な道路設計なので、ここに住んでる人の多くは一般的な交通ルールを守ってないこと多いです。
歩行者もチャリも横断歩道どころか、ところかまわず横断するし、今月から厳しくなったチャリの罰則規定もどこ吹く風。
いまだにスマホのながら走行もするし、ふたり乗りを見ることも頻繁。
警察も定期的に見回ってますが、違反者を見つけても注意するにとどまってます。
私が若いころ、このエリアは理想的な居住エリアと呼ばれてたのです。
町全体が桜と銀杏に覆われ、人工の川が流れ、災害時の貯水タンクも公園の敷地全体の地下に設置されてて、ゴミはダスターシュートに落とすと、空気輸送で遠く離れた焼却場まで自動で運ばれる。
ところが居住民の高齢化とともに、大坂市のメンテナンスも滞り、先ずゴミの空気輸送が施設の老朽化で廃止になり、今では吸い込みポンプのついたゴミ回収車がマンション1軒1軒を周って個別に吸引回収してる。
美しかった公園は雑草ボウボウとなり、加えて樹木のメンテをやってなかったことが影響して、2018年に大坂を襲った台風18号で桜の2/3が倒れてしまいました。
人工の川もメンテ費用がかかると埋め立てられ、まったく当初の見る影もない。
ネットでは「都会の限界集落」と取り上げられる有様。
毎度の役人による長いスパンで見る姿勢の欠如がそのまま現れてしまったエリアになってしまったのですね。
そんな地区ですから、とりわけ急激に増加した高齢者(私もですが)の交通マナーのひどさは群を抜いてるのですね。
数多くの歩行者が杖代わりの買い物キャリーを曳いてたり、電動車イスに乗って移動してるのですが、歩道を歩くのも人の流れをまったく無視して、自分が歩きたい側を歩く。
それで対向する人たちが避けなきゃならなくても、そんなことは預かり知らぬ。
横断歩道もなんのその、自分が渡りたいと思ったら、そこが自分専用の横断歩道です。
それでよく目にするのが、横断歩道がスグ横にあるのに、高齢者が路駐してるトラックの直前を平気で横断してることです。
高いトラックの運転席からでは直前を歩行してる、それも腰が曲がって背の低くなった高齢者なんて見えないのに。
路駐車がなくても有っても、左右確認なんてしてるとこ見たこと無い。
もう見ていて「ゾッ」としますね。
車は止まるものだと思い込んでる。
運転者からしたら、これほど危険で迷惑なことはありません。
これは私が住んでる地区だけでなく、日本全国どこでも起こってることですね。
そしたら医学博士 平松類の著作「老人の取扱説明書」にこんなこと書いてました。
信号が赤に変わったのに、ゆっくり渡ってる高齢者のこと。
みなさんも見かけたことあるでしょう。
私は信号が変わりそうだったら、例え今、青でも渡るの控えて、信号が赤になって再び青になるまで待ちます。
脚に人工関節入れてるので、健常者より歩くのが遅いからです。
横断歩道が10m だと10秒程度+αで青点灯か点滅になるので、待ってもそんな長い時間ぢゃない。
ときには信号がとっくに赤に変わってても、平気で横断しようとする高齢者もいる。
アメリカでは信号が青のあいだに横断歩道に入って、信号が点滅中に歩いて渡りきれるよう時間設定されてます。
イギリスでは方式にもよりますが、横断歩道の歩行者がいなくなったことを感知して信号が変わるので安全です。
日本の信号は青が点滅したら走って渡るか戻るようになってるので、高齢者にはたいへん不便です。

その上、日本の信号を渡るのはおよそ1秒で1m 歩くと云う前提で作られてます。
しかし85歳を超えると男性は0.7m 、女性は0.6m しか歩けないのです。
理由としては、歩幅が小さくなることがひとつです。
歩幅を大きくすると速く歩けますが、体重の上下動が大きくなり不安定で転倒しやすくなるんですね。
それなのに「遅っせえなぁ!」「さっさと歩け!」と云われるのは可哀想な気しませんか?

高齢者としてはできるかぎり、信号が青でも途中で渡り始めず、いったん赤になって再び青になるまで待って、青に変わったばかりのときから渡り始めることで、赤に変わる前に渡り切る可能性を高めることができますと述べてます。
つまり私の渡り方が正しかったってこと。
シルバーカー(例の買い物兼用キャリー)を使うと、普通に歩いたり杖をついて歩くより歩行スピードが18%早くなるらしい。
歩いてるときに重心が安定するのと、車輪なのでエネルギーロスが少ないからです。
さて次はもっとも悩ましい問題です。
信号を渡るとき、高齢者がどこを見ているかご存知ですか。
高齢者は信号をあまり見てません。
転ばないようにと足元を見ているのです。
その上、腰も曲がってるので信号を見上げるのは一苦労なんです。

さらに瞼(まぶた)まで下がってます。
見える範囲(視野)の上の方が見えにくくなってるので、信号も見なくなります。
瞼が下がって上が30度くらいしか見えないと信号機は7m 離れないと見えず、20度になってくると10.5m 離れないと見れません。
なのでちいさな交差点では信号との距離が近くなり、黄や赤信号を見逃すのですね。
もし家族が食器など普段よく使うものを上に置かなくなったら、瞼が下がってるか疑ってみてください。
実際に高齢者の瞼を持ち上げてみましょう。
瞼が下がってれば「あっ!見やすい」と云うハズです。

瞼が下がってきて、上が見にくく信号を見逃してしまうと云うのは歩行者だけの問題ではありません。
そう高齢者の運転でもです。
瞼のさがりをケアしておかないと、赤信号を無視して突っ込んでしまうかも知れません。
瞼が下がる眼瞼下垂と云う病気は眼科で手術することによって治療できます。
実はきのう散歩しててゾッとする経験しました。
横断歩道の信号が青になったの確かめてから渡り始めたら、対面からチャリに乗ったオバアチャン。
そこに大型トラックが右折しようと迫ってきたのです。
そしたら件のチャリ・バアチャン、トラックの正面直近で転倒してしまったのです。
私はあわててトラックの運転手に合図して、バアチャンのとこに駆けつけ助けたのですが、私の歩行が遅いのでバアチャンが見えてなかったらトラックは先に通り過ぎてたかも知れません。
なにしろ運転席は私が歩行してた側でしたからね。
聞いたら、信号が変わってしばらくたってたので、あわててチャリをこぎ始めたら転倒したとのこと。
これですよ、高齢者になるほどムリや慌てることは禁物って。
と~ぜんのごとく、このバアチャンはヘルメットも被ってませんでした。





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Last updated  Apr 22, 2026 05:21:26 AM
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