めだかさんたろう　★講談社★　椎名　誠　（文）　村上 康成（絵）　　

　　絵本を開くと、いきなり、裏にこんな文字が書いてありました・・ 　　　「いまに　みていろ。でっかくなってやる。 　　　ちいさな　ちいさな　すえっこメダカ 　　　〈めだかさんたろう〉は 　　　でっかい　さかなをさがしに、かわしもへ　むかった。 　　　めだかさんたろうへ 　　　　　 　　思わず、どんなお話しなんだろう？？って、絵本を読んでみると・・ 　　 　　　９ひきの　メダカのきょうだいがいた。いちばんしたの　メダカは、こめつぶのよう。そんな　メダカにあにたちは　いった。 　「おまえのような　ちいさな　メダカは　はなしにならん。おまえのように　ちいさな メダカは　うわさにも　ならん。おまえのように　ちいさな　メダカは　めだかさんたろうだ。｣ 　　めだかさんたろうは、こっそり　のっそり　かわしもに　むかった。 　　｢いまに　みていろ。でっかく　なってやる。｣・・って 　　めだかさんたろうは　いろいろ旅をしながら、でっかくなろうと　必死にがんばります。最後は　クジラの　くちのなかに、はいって　しまい・・ 　　｢これで、やっといちばん　でっかい　さかなに　なれた。｣っと喜んでいたのだが・・ 　その　からだは、あまりにも　でっかくて、ふるさとの　おがわには、どう　やっても　かえる　ことが　できなかった・・　 　　 　　　　　 　　なんとも　いえない　めだかさんたろうです。でっかく　なりたいという　思いで必死に泳いで行くのが、かわいいですよ！ 　　表紙が、赤い背景に【めだかさんたろう】という文字に、小さいメダカの絵だけでした。実際、どんな絵本なのかな？って思ってたら、開いたところに、 ｢いまに　みていろ・・でしたから・・ 　　なんか、楽しい絵本でした。