お兄さんの本棚ブログ

2014/10/13(月)15:08

「自然との共生」というウソ

本(210)

「自然との共生」というウソ-【電子書籍】 価格:648円 「自然との共生」というウソ 電子書籍版で読みました。 「自然との共生」という耳ざわりがよく 人間性にあふれたような言葉の裏を 著者は、鋭くえぐっています。 本当の自然とは何か?それをわかって 言葉を使っている人間がどれほどいるだろうか? ほとんどの人は、人間の個人的郷愁という面が大きい。 レッドデータブックで絶滅危惧種と指定された生物も 実は、目立つ綺麗な生物が中心ではないか。 土の中に潜んでいるような醜い生物は、ほとんど 見向きもされない。 美しい里山の景色も実際は、作り物である。 田園風景ももちろん人工。 手つかずの自然などはごく一部にしかない。 自然保護運動は、ボランティアで 自分の好みでするのはいいが、税金や 関係ない他人の労力を強制させてはいけない。 メディアで取り上げられる自然保護も学者と 役人の既得権益者の利害が一致した事案である。 みんな自分と自分の家族の生活のための案件である、 と手厳しい指摘の応酬です。 結論として、”「共生」とは、郷愁の命じるまま 新しい時代を古い時代へと引き戻すことではなく、 むしろ親しいものを永遠に失うことの痛みに耐え ながら、得体のしれない新しいものを受け入れてい くことだ。たとえ古いものであっても、新しい時代 に必要ならば生き残るし、そうでなければどんなに 莫大な労力を払ったところでやがては消え去ってい くしかない。” とやや刹那てきな考えを提案しています。 筆者のこの考えに100%賛成はできないですが、 地球の50億年に及ぶダイナミックな変化からすれば 現代の問題は、微々たる変化でしかないと思いますか ら、あまり一喜一憂しないで問題の核心を見る目を 養っていきたいなと思います。 にほんブログ村

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