ブレードランナー2049、レビュー
BLADE RUNNER 2049、観ました。今年注目の映画です。オリジナルのブレードランナーが上映されたのは、今から35年くらい前でしょうか。当時私は、高校生か大学生だったはずですが、その期間は見ていません。数年後に、社会人になって付き合い始めたちょっと年下の彼女がファッションやアート的な人で。彼女が、「いろんなアートシーンの例えに、ブレードランナー的って表現があるんだけど、この映画見たことある?」というような会話がきっかけで興味をもったのが、私とブレードランナーとの出会いです。それからは、安く手に入るようになったDVDを買って、何度もみました。いい映画の魅力は、何度も見直してもその時々に真剣に感情移入してしまう内容の分厚さでしょう。今回の続編新作も、そんな印象を強く持ちました。前作では、暗黒メトロポリス的な設定が全編とおして表現されていました。重苦しいような息苦しいような雨のネオンサインが独特の雰囲気を醸し出していました。今作は、前半で、モノクローム的な感じの映像から近未来の乾いた感情の薄まったような世界観が感じられました。主人公は、仕事に忠実でクールでハードボイルドなブレードランナーです。だけどもやさしも感じられるような性格の描写がとても魅力的です。彼は、LA・LA・LANDという映画の主演をしていた男性ですね。そして、次に好印象だったのは、彼と戦うことになるレプリカントの女性”ラヴ”シルヴィア・フークスです。彼女の姿形や衣装と超クールなアクションが、ものすごくかっこよかったです。物語的には、前作を大きくオマージュした内容となっていて謎の多かった美人レプリカントのレイチェルとブレードランナーだったデッカート(ハリソン・フォード)がとても重要なキーパーソンとなっていきます。レプリカント(人造人間)と人間との共存?というテーマは、これからの実社会で起きるであろう、ロボットやAIとの共存社会を強くイメージさせてくれます。前作をリスペクトしながらも、より知的でCOOLな印象派的な作品となって帰ってきた、そんな感じが強くしました。上映時間が2時間50分というかなりの長編ですが、見事な演技とカットワークであっという間に感じました。まだまだこのアンニュイな魅惑的な世界に浸っていたいと思わされる傑作的な作品でした。評価:星4.5個(最高5個)にほんブログ村ニュースランキング