インフェルノ上下:ダン・ブラウン著
ダヴィンチ・コードのダンブラウンの新作、「インフェルノ」上下巻を読みました。【送料無料】インフェルノ 上 [ ダン・ブラウン ]価格:1,944円(税込、送料込) 舞台は、イタリアのフィレンツェからです。いきなり主人公のロバート・ラングドン教授が病院で目覚めます。しかも本人はなぜイタリアに自分が居るのか分からないという意外な始まりです。 いきなりのハードボイルドアクション!!フルスピードで話が進んでいきます。これは、映画ミッション・インポッシブルの感じに近いですね。にほんブログ村今作も西洋的宗教感と現代テクノロジーを両輪にしています。ベースはズバリ:ダンテの神曲とバイオテクノロジー!黒死病と恐れられたペストの話やボッティチェリの描いた地獄の見取り図など、全編に不気味にダンテの名作のエッセンスがちりばめられています。結局はバイオ・テロ対WHOの戦いを描いているのですが、そこに裏社会の組織を上手く絡ませるところがダンブラウンの上手さですね。登場するヒロインもいつも魅力的ですし。 そして今日本では、STAP細胞小保方さんが話題になっており、何か因縁のようなものを感じます。そしてもう一つ:読者に「正義はどこにあるのか」を突きつける問題があります。人類の進化と人口爆発による人類存続の危機のジレンマをも本題にしているのです。原発の推進と自然エネルギーのジレンマとなにか共通しますね。世界遺産のヴェッキオ宮殿やドゥオーモからダンテのデスマスク。そして中盤から舞台をヴェネチアに移して水路やサン・マルコ大聖堂。最後はイスタンブールのアヤソフィアで驚愕の事実を知ることとなります。上下2巻の長編ですが、あっという間に読んでしまう見事な作品でした。【送料無料】インフェルノ 下 [ ダン・ブラウン ]価格:1,944円(税込、送料込)