黒いバレエシューズ

マラーホフ演出の東京バレエ団「眠れる森の美女」を観てきました。

前回(３年前？)と同じく、リラの精は上野水香ちゃん。

そしてカラボスは、期待の高岸直樹さんでした。


この公演を観るのは２回目なのですが、どこもかしこも薔薇！薔薇！薔薇の舞台。

幕までもが薔薇柄で、演出に使われています。

登場人物たちは「主役はどなたですかー!?」と聞きたくなるほどみんな派手。

キ印の集まりのようです。

オーロラと王子が一番地味かも？


マラーホフが登場した瞬間、さっきまで優雅に見えた他の女性ダンサーが急にがさつ(！)に

見えるほどの柔らかさと気品。

何故あんなに高く跳んで、あんなに静かに着地できるの。

何故あんなに柔らかなのに、芯にしっかりしたものがあるの。

何故あの高貴な雰囲気を醸し出せるの。

何故何故尽くしの私でした。

まさにブラボー・マラーホフ。

しかし３幕のＰＤＤのコーダで、途中激しく肩で息をしていたのが心配でした。

ヴァリエーションでも、トゥール・ザンレールの回転が足りてない部分もあったし。

やはりご年齢が問題に…。

あと何回観られるのか、公演に行くたび考えてしまいます。


マラーホフ以外では、オーロラ役のヴィシニョーワ。

最初は「こんな元気なオーロラって！」と思っていましたが、王子と出会ったら本来の

「姫らしさ」が出てきたような気がします。

やはりヴィシニョーワは美しい。

日本人とのスタイルの差を感じます。

上野水香ちゃんも綺麗だったけど、何か乱暴だったような??

リラってそういう役だっけ??

割と舞台に近いところで観ていたからそう感じたのかしら。

でもカラボスとの絡みは面白かったです。

　カラボス「フフフのフ（オーロラに悪さしようとする）」

　リラ「えいっ!!（それを阻止）」

　カラボス「くはぁ!!（逃走）」

みたいな感じで、カラボスがとてもコミカルなオーバーアクションで面白く、客席から

笑いが漏れていました。

高岸さん、とても先月の「ザ・カブキ」と同一人物とは思えないメイク＆演技。

素晴らしいです。

３幕は、井脇幸江さん＆木村和夫さんのシンデレラ＆フォーチュン王子が安定していて

美しく素敵でした。

ダイヤモンドの奈良春夏さんも美しかった。

ブルーバードの中島周さんの跳躍も目を見張りましたが、フロリナとのタイミングが

合っていなかったのか、サポートがめちゃくちゃになっていたのが残念。

サポート苦手なのかな。


そんなこんなで、総合的に素晴らしい舞台でした。

カーテンコールも長かったし。

盛り上がりついでに丸井に寄り、セーターと手袋とバッグを購入しました。

全部半額。

バーゲンに来ると、正規価格で買うのがバカらしくなりますね。

　　　　　　　


昨日は今年の初レッスンでもありました。

休み中も筋トレやストレッチを欠かさなかったせいか、異常な疲労は感じませんでした。

ちょっとの腹筋でも、ちゃんと効いてるのね。

でも、ワルツのポール・ド・ブラが器械体操のごとく固いと言われてガーン(全員)。

マラーホフをお手本に、少しでも頑張りたいです。


金曜に歩き回ったせい＋レッスン疲れ＋土曜も歩き回ったせいで、激しく足が痛くなりました。

今日は筋肉痛です。

たすけて。