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山耐のレースは、もう7回目の参加。雨でぬかるんでいるなかだったり、寒かったり、暑い夜中だったりといろいろなコンディションのなかでやってきた。
いろいろな思いが巡る。悔しい思いもあったけど、闇のなかを抜け、五日市の街灯の街中を駆け抜けてのゴールは、何にも変えがたいものであることは確かだ。 今年の山耐は、最低でも10時間切りを掲げてチャレンジした。 やけに暑い。涼しいはずの森林のなかは、強い陽射しが木々にあたり、蒸れた空気が漂う。 第一関門の浅間峠すぎたあたりで、左膝の裏あたりに違和感を感じる。鈍い痛みが次第に重く感じる。足枷をされているような感じがする。快調に飛ばすつもりの笹尾根では、膝裏の痛みに加えて、横っ腹が痛み出す。呼吸が苦しい。 横っ腹が痛むなんて、いつ以来だろう。まぁ、走っていれば治まるだろうと高をくくっていたけど、一向に治まらない。今年の山耐は苦しいレースになりそうだ。 第二関門の月夜見駐車場では、早くも10時間切りは困難になっていることがわかった。それどころか、劇的復活がない限り、自己ベスト更新も難しい。 モチベーションを保つために、目標を切り替えた。10時間台でゴールに飛び込め!これを心の合言葉に、重い膝裏を前へ進めた。横っ腹の痛みで呼吸も相変わらず苦しい。思うように酸素を吸い込めないもどかしさ。 途中まで暑いコンディションだったけど、大雨が降り、地面はぬかるんでいる。 派手に何度も転んで、余計な体力を使ってしまう。 ペースは落ちているけど、足は止めない。 こうなると真っ暗闇のなか、自分との対話がほとんどだ。足だけは動かせ、時間が解決してくれるさ、そんな言葉だけが何度も何度も心の中で話しかけ、話しかけられる。 オオダワの夜空は、澄み渡った夜空にきれいな無数な星が輝いていた。 少しだけほっとする瞬間だ。 束の間の安堵感で、再び暗闇の森林へ入る。だけどもうあと少し。 日の出山から、街々のネオンがきらりと輝く。心が躍る。 あとは、金比羅尾根を駆け下るだけ。左膝裏のにぶい痛みが気持ち悪いけど、足をとめず、ひたすら前へ進む。 闇を切り裂いて、武蔵五日市の街へ戻ってきた。 今年は長かったけど、やっぱり明るいゴールゲートは特別だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.11.15 20:05:43
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