362678 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

シレンのこと。


*市の青少年相談という窓口に、長男シレンのことをメールで相談しました。

【送信】

はじめまして。
高校2年生の息子のことでご相談致します。

息子は赤ちゃんの頃から、ちょっと変わってるところがあるなあと思っておりました。
3才ごろには数字に興味を持ち、時計も読めるようになり、保育所ではお絵描きや工作が苦手で、数字ばかり書いてました。
小学校に上がって1、2年の頃は算数が得意なことから「算数博士」と友達に呼ばれたりしていました。
集団行動が苦手であるとか、ひとつのことにとてもこだわるとか、すぐ力むような仕種をするとか心配なこともありましたが、誰にでもあることと思っておりました。

しかし、3,4年生くらいから学校に行くのを嫌がるようになり、友達にからかわれたりしているようだというのがわかり、先生にも相談しました。
5年生になってからは、今度は担任の先生の顔や声が怖くて、学校に行きたくないと言い出し、6年の夏から不登校になってしまいました。
その時には、ひどい神経症のような感じで、いつも何かに怯えていて、興奮すると過換気状態になってました。
日赤の精神科を受診してお薬を処方してもらったりしましたが、あまり効果はなかったようです。

中学生になって一ヶ月はがんばって教室に通いましたが、また不登校になりました。
いろいろなところに相談しましたが、中3の春に行った病院で「息子さんはアスペルガー症候群です」と言われました。
生まれつきのものなら、しかたがないと、いっそ吹っ切れました。
息子もなぜ自分がまわりに溶け込めないのか、人と同じように感じることができないのか、わかったことがよかったのか、高校進学を希望し、将来を考えるようになりました。

しかし、その段階ではすでに公立高校の受験は難しく、私立の単位制の高校に進学したのです。
高校に入学してからは、一日も休むまいと毎日通っていますが、やはりその高校に馴染むことが難しく、息子のストレスは日に日に溜まっていくようなのです。
息子の不満は主にその高校のあり方に向いているようなのですが、今の自分が過ごしている時間がすべて無駄な時間であると思っているのです。
息子はできれば専門学校に進学して、もっと有益な勉強をしたいと言っています。
それに異存はありませんが、卒業までのあと一年、息子の精神が持つかどうか、心配です。

親として、少しでも彼のストレスを和らげる為に、どんなことをしてあげられるでしょう。
アレコレとやったり言ったりしてはいるのですが、効果があるように思えません。
アドバイスをいただけたら、うれしいです。
よろしくお願い致します。

***

*次の日すぐにお返事をいただきました。

【返信】

お母さんの息子さんに対する優しい気持ちが伝わってくる内容のメールです。息子さんは算数がずば抜けて得意ということ、でも集団行動が苦手、一つのことにこだわりがある、いつも怯えている、興奮すると過呼吸状態になるなど、メールを読む限りでは医師の診断どおりアスペルガー症候群かと思われます。同様の行動傾向がある自閉症とは少し違って、かなり能力が高いですので、軽度の発達障害と考えていいと思います。

 だからと言って悲観することはないと思います。かの天才物理学者アインシュタインの生い立ちは息子さんと同様の症状が見られますし、最近ではアスペルガー症候群だったのではないかとも言われています。

ですので、いまできることは、まず家族で支えてあげることが一番だと思います。

具体的には本人の辛い気持ちや不満をわかってあげることが大事だと思います。「あなたは今辛いんだよね」など息子さんの気持ちを共有することで息子さんが元気になれる、また、学校へ行く原動力になると思います。

もし、息子さんがそんなそぶりを見せたり、家族に当たったりしたときは、いつでもあなたの味方であって何があっても守ってあげるということを伝えておけば、十分かと思います。あとは実践されてきたと思いますが、いいところを褒めてあげて伸ばすことが大事ですね。

学校や社会を考えてみてください。アスペルガーと診断されていなくてもなかなか仲間に入れない子や生きにくさに悩んでいる子はたくさんいます。医学的診断や治療ではなく、その子の個性を認め受け入れることこそが大切とされています。

もし、お母さんの気持ちが憂鬱になったり、辛くなったりしたときは電話相談や面接相談をご利用ください。一人で悩まず私たちがお母さんのお話を聞き、一緒に考えていけたらと願います。


***


ちゃんとお返事をいただいて、うれしかったのですが、私が相談したかったポイントとは少しずれていまして、こういうことはやはり直接会って話さないと細かいことはわからないものだなあと。
今度予約をして、相談に行こうかなと思います。


© Rakuten Group, Inc.