中国初上陸の友人を連れて北京散歩した時のこと。
故宮のすぐ東にある、飛龍橋胡同。
路地で布団を干しているおばあちゃんに出会う。
霊感の強い友人が突然「あの人に頼めば、家の中を見せてくれるよ。」と、のたまう。
え゛?マジ?胡同の家を見たい、という長年の夢がかなうのか?
しかし、当時私の中国語と言ったら...。
「えー、私達、見る、アナタの部屋、可能?」
かくして、おばあちゃんは快く中に招き入れてくれました。
部屋の中では、映画の1シーンかと思うように
おじいちゃんが緑の軍用コート(?)を着て、ちょこんと座っておられました。
室内の写真を撮るのは失礼と思い控えましたが、忘れられない時間となりました。
帰りにはお2人揃ってのお見送り付き。
感謝の言葉もロクに伝えられなかった私は帰国後、本腰を入れて
中国語を勉強し、半年後に再びお宅訪問をするのでした。
因みに友人は、といえば、旅行中にダウンしてしまいました。
中国はもう嫌だ、と言ってます。
ホテル(グランドハイアット)に荷物を置いて、外に踏み出した途端、
道路に布団を敷いて、万頭を売っていたのを見て「もうダメ」と思ったそうな。
東単側に行ったのが良くなかった。
その道の人が言うには、霊感の強い人は汚いところはNGだそうです。反省。