[さんぽ：九州]の記事一覧 | 「ぽこ」と呼ばニャいで！

地獄めぐり

温泉三昧の翌朝は、豪華な朝食でスタート。毎日こんな朝ゴハン作ってくれる人、欲しいなー(^^ゞ最終日は、温泉旅行らしく色々な地獄を巡りました。ブルースカイ、ブルー♪1番人気の、血の池地獄。なぜか途中でフタがある間欠泉。しょぼいゾ。地獄にもある足湯。そして地獄といえば、温泉卵。ウマそうだー。ちょーだい、ちょーだい！アタチは遠慮するニャー。帰りの飛行機まで時間があったので、駅前散策も。古民家再生プロジェクト進行中。昭和4年築、松下金物店。スクラッチタイル貼の看板建築。昭和3年築、別府市児童館（旧レンガホール）。モダーン♪昭和25年築、別府カトリック教会。内部見学可、でした。お掃除中の信者さんが色々と解説をしてくれました。立派で手入れの行き届いた調度品。沢山の信者さんの献金で支えられているのでしょう。次回はこんな街中の温泉めぐりもしてみたいな。無事カエル。

別府温泉

門司港を後にして向かったのは別府温泉♪閉館間近の砂風呂に駆け込みます。初体験の砂風呂。昔から持っていたひとつの疑問。「1日中同じ砂を使っているのか、否か？」つまり、前のオヤジが流した汗やお漏らししたガキンチョの何とかが染みついた砂を掛けられるのか、がこの日解けました。まぁー、砂の重いこと重いこと。苦しいったらありゃしない。係のオバサンも「午前中がおススメよ。団体さんとか入るとねぇ、やっぱり・・・。」の一言で全てを悟る(-_-;)口直しはどう？海を眺めながらの足湯も出来ます。宿に向かう前にちょっと寄り道、建築ツアー。九州電力健保別府保養所。昭和初期に建設された国武さんちの別荘を九電が購入。日本庭園に日本家屋の棟もあります。洋館部は1953年以降に九電が増築した模様。九電健保組合員は1000円強、一般人でもその3倍払えば泊まれるらしいです。アタシ達の宿はすぐ近くの「晴海」オーシャンビュー♪全室露天風呂付き。いい夢みれそなベッドルーム。しかし所詮は女2人旅・・・。充実の大浴場。露天もあるでよー。食事処では豪華料理の数々。空きっ腹を労わる付き出しから始まりどれもこれもあれもそれもでお酒もススム♪♪食べきれなかった、シメの塩麹入りご飯とデザートは後でお握りにして部屋まで持ってきてくれるサービスまで(*^_^*)館内の足裏マッサージも大満足。体調万全の別府の夜。しかし女ふたり寝・・・。

門司港レトロめぐり

宿泊したのは門司港ホテル。1998年築。建築はアルド・ロッシ。内装は内田繁。グラフィックは浅葉克己。威風堂々なエントランス。イケてるサイン。部屋から見える夜景もGOOD。しかし、従業員教育とか・・・。上階のBARさえも全てが居酒屋並み。残念。「今日はどこ行くニャ？」正統派、門司港のレトロな街を巡りますよー。大正13年築の玄関口、門司港駅。内部も当時の内装を再現しているようです。昔は関門連絡船が駅と直結していたのね。駅のお向かいは昭和2年築、旧日本郵船門司支店。ファミマが入居しちゃ、せっかくのアールデコも・・・。その裏手には大正6年築、旧大阪商船。そのまた対面、昭和27年築、ホームリンガー商会。そんなに古くはないけれど、西洋の香りがして好き♪昭和9年築、旧横浜正金銀行門司支店。横浜正金と聞くと思い出すなぁ、北京・・・。大正13年築の福岡中央銀行門司支店があったはずなのに、レリーフって・・・。門司はレトロの街じゃないんかぃ！明治45年築、旧門司税関。国際友好記念図書館。古そうに見えるけど、実は1995年築。一部古建材を使っているみたいだが、新建材の部分との差が激しい。新しい箇所はやはり、ちゃっちい。ドイツ人が設計し、ロシアが中国は大連に建てた図書館を友好都市関係ということだけで複製建築した、のね。大正13年築、NTT門司営業所。魅惑の○マ♪　松本恒呉服店。詳細は不明。大正11年築、岩田家住宅。平成12年まで酒屋として営業。なんて立派なうだつ（防火壁）なんだ！家の格がわかる。木造住宅を煉瓦壁で挟むという構造のため、大空襲にも耐えたそうです。お昼は回転寿司で魚三昧。たまたま立ち話をした、お向かいのブライダルサロンのおじ様の紹介。と、お店の人に話したら、なんと地ビールのサービスが！門司港、いい街です(*^_^*)

残り香探索2

路地を先に進むとやっぱりビンゴ！！！真打いました。だってどう見ても女体だもん。緑の庇部分はお決まりのモザイクタイル。ワイン色単色に見えるけど、丸柱は細かく貼分けが施されている。Mちゃん曰く、「幼稚園の設計にタイル貼りの丸柱をデザインしたいと常々思っているけどどうしてもこんなカフェー風になってしまうので出来ない。」わかる、わかるー(~_~;)とても味わいのある路地裏です。路地の出口にも妓楼跡。立派な装飾です。玄関の庇で一目瞭然。疑惑。2Fのデザインが疑惑。猫は今も昔もネコのまんま。ちょうど良い時間になったので、オサレな電車に乗ってちょっくら本州へ戻ります。ゴージャスなヘッドレスト付きのシートは、とっても座り心地が悪かった(-_-;)門司港の対岸は本州、下関。在住の兄に夕食をたかるためにはるばる出かけて来たのでした。電車で20分だけど(^^ゞ酒池肉林+魚♪　ごっつぁんでした！

残り香探索1

門司港にはその昔、遊郭街がありました。隣町のここ清滝にもその痕跡が無いか、捜してみました。くんくん・・・。おっと、猫レーダーが先に働いてしまいました。普通の住宅には不似合いな渡り廊下。お約束のモザイクタイル。松を模った壁の加工。てっぺんのお屋敷が何か匂う。廃墟のようですがド派手なモザイクタイルの数々！窓台に至っては総モザイク貼り。いやー、こんなの初めて見た。山を下りて本町に移動。疑惑の木造3階建。華美な窓廻りのデザイン。目的地、新町遊郭のあった錦町に来ました。木造3階建の妓楼らしき建物。お隣は普通の住宅と思いきや、腰壁のデザインが艶めかしい。道をわざとクランクさせているのは、遊郭を周囲から隔離するため。この先に真打が居そう・・・。

清滝へ再び

今年の1月、ちょっとだけ訪れた北九州は門司港の近く清滝という地区にすっかり惚れ込んでしまったアタシ。「開発が進んでるから早く！」と、建築家のMちゃんの尻を叩いてぶらり街歩きに来ました。まずは腹ごしらえにランチ。大正10年築、三井倶楽部。三井物産の社交倶楽部として建てられた後、旧国鉄の所有となり北九州市に寄贈され、平成に入ってから町興しのため門司港駅前に移築された模様。1Fのレストランで、門司名物焼きカレーを食べる。これも町興しメニュー。カレードリアとどう違う？という意見もあるが、なかなか美味しい。焼きハヤシライスもあるでよー。カレーともどもバナナ入り。門司はバナナの叩き売り発祥の地、だそうな。というワケでデザートもバナナ入りゼリー。こちらはハッキリ言っていただけない(-_-;)100円の見学料を払って2Fに上がるとかのアインシュタインが宿泊した部屋とかが見れます。バスルームだけでこの広さって・・・。明治24年築、旧九州鉄道株式会社本社屋。現在は鉄道博物館。鉄子ではないので外観見学のみで済ます。昭和5年築、門司区役所。取って付けたようなパラペットに「なんじゃこりゃ？」と思ったがエントランスは味わい深い。区役所の裏からは山の斜面に沿って古い住宅地が広がっています。私道と思われる階段が、斜面の裏道にそこここでつながっていたのだがマンションに変わってしまった場所は全てしっかりと封鎖してしまった。遠回りしたくないので近道を尋ねると、なんと周辺を案内して下さるとの申し出が。いえ、駐車場にいたサビっ子ではなくて。この地で生まれ育ったおじ様、ご自身も築100年を超える家にお住まいだとか。写真を撮ろうとしてもフレームから外れて下さらず、このようなショットが多くなった。また残念なことに滑舌がお悪く、話の半分しか理解出来ず・・・(~_~;)昭和25年創業、料亭ひろせ。昔は芸者も上げられたけれど、現在門司には芸者さんゼロ。年に1度、イベントのため他の地区からわざわざ呼ぶだけらしい。蔵もありました。清滝は右に行っても左に行ってもとにかく坂、階段だらけ。散々坂を登って到達する、てっぺんにあるこのお宅は階段を上って門にたどり着いても、玄関まではまだまだ坂が続く。おじ様曰く、この町で生き残るのは健脚のばぁ様だけ、と。確かに道で出会うのは女性ばかりだった。冷静に考えてみると、こんな地形で開発が進められるわけもなく新築マンションは坂下の大通り沿いに限られている。前回見た元置屋さんの公民館の前でおじ様とお別れ。「この道を登って行くといいですよ。」との言葉に従って坂を進むとえぇーっ！こ、ここは探し当てられたらラッキー、と思っていた酒屋さん！角打ちなんですーアタシのココロをまるで見透かしていたようなおじ様・・・・。昭和初期から創業のこのお店、昭和20年に商店街からこの場所に疎開して来たそうです。建物は築100年超え。北九州は角打ち発祥の地で、魚住酒店はマニアの間では憧れの総本山的存在なのです。ドラマや映画のロケでも良く使われるそうで一見キリンビールと思われるこの瓶、実はNHKドラマのため製作されたオリジナルラベル。店内にはそんな、なんちゃって日本酒や広告ポスターが沢山ありました。おばあちゃんが枝豆をサービスしてくださったり、とても良いお店。いい小休止になりました