118.九月が永遠に続けば
初めてじゃないかな、沼田まほかるさんの本。
「九月が永遠に続けば」
高校生の一人息子の失踪にはじまり、主人公・佐知子の周りで次々と不幸が起こる。愛人の事故死、元夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する…。悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか。人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。
なんていうか…後味悪〜く救われない感じが辛すぎた(笑) そう、あとがきにも書いてあった表現を借りるとなんとも「グロテスク」で。登場人物が全員どこか歪んでいて不安定で、読んでるわたしまで感情がぐるぐる。どういう気持ちで読んだら良いのか分からなくなる。どの登場人物にも共感できず寄り添えなかったのもしんどかったかな。最初は不快でしかなかった服部(ナズナのダディー)が実は一番まともだったっていう…(笑)
USED【送料無料】九月が永遠に続けば (新潮文庫) [Paperback Bunko] まほかる, 沼田