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ペット喜怒哀楽

黒蠅 上下

書籍名:黒蠅上下
著者名:パトリシア・コーンウェル
出版社:講談社文庫 上下税込み計¥1458

感想:
著者の文庫化された作品は全て読んでいる。毎回、重いくらいの人物描写、テーマ等に感心している。今回は、今までの作品に比べ、時代がほとんど現在で、9.11についても触れられている。気になったのは、今まではなんだかんだといいながらも、法律に基づいた行動だったのが、私的制裁に変化したこと。主人公も姪も私的機関での仕事。犯罪者を始末するのにも、法律に従っていては許されない行為の数々を登場人物それぞれが行っていく。始まりから9割までがしつこいくらいに慎重に重く筋を運んでいったのに、最後の1割弱で、急に暴力的、はしょった感じで、しかも私的制裁。そこに、9.11以降の対アフガニスタン、対イラクでアメリカが示した、「もう我慢の限界、武力あるのみ」という冷静な論理や法律無視の行動と相通じるものを感じてしまった。これがアメリカの限界?


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