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ペット喜怒哀楽

南京難民区の百日

南京難民区の百日


書名 : 南京難民区の百日 虐殺を見た外国人
著者 : 笠原十九司
出版社: 岩波現代文庫 学術150 2005.8.19第一冊 \1365

感想 : すごいわ。文学資料映像資料証言資料と三拍子揃っていても、なかったと主張しているねとうよさん達なら、南京にいたナチの人の報告書ですら否定するのだから、その後敵国になる国の人々が書いたこれすらも否定するのかもしれないけれど。
最初の内は、線引いたり、余白にメモしていたのだけれど、次から次へとあまりにどんどん出てくる実話が、信じられない程に羅列されるから、やっぱり南京事件は相当なものだったんだと、認識新た。今までこの類は相当読んでいるけれど、実録に近いから生々しい。それでいて、当事者(中国人)ではなく、欧米の人々だから、客観的だし。ごく一部、日本の軍医の見解や日本軍の中にも紳士的だった人もいたとの記述に救われる。

* そもそもが予備役収集して、南京戦の後は帰国できると思っていたから、宝物?記念品略奪したし、食糧や要員をを現地調達しようとするから略奪が起きたわけで、なのに帰れないからよけいに荒れて、しかも道徳観が無いから強姦に走るなんてのは、最初から無謀なわけよ。襲って勝ったら物品持ち去るって、桃太郎の発想...

* 松井石根司令官が南京滞在中の一週間で、婦女陵辱事件は八千件以上!
だから...翌年には南京の町にも軍当局の肝いりで売春施設開設...なさけない。

* 早尾軍医「強姦をあえてせざるはその人の修養のあつきを物語るものとす」

* 南京攻略戦に参加したのは、歩兵大隊数で57、内16が戦闘詳報や陣中日記を公開している。

* 外科医ロバート・ウィルソンの日記「無差別の人殺し、数千件にのぼる強姦、畜生達の残忍さ、肉欲、先祖の血というのは止まる所を知らないようだ」これは日本人(日本軍)に対する偏見なのだけれど...そう思いたくもなるわ。

* すでにその頃、紅卍会があったのね。日赤は十字。中国は卍。どうして日本は十字なんだろう...ちと不思議。

* 不法行為を働く日本兵をたしなめる上官の二つのタイプを目撃
 一つは、兵士達にピンタを与え、向こうずねを蹴飛ばした。
 もう一つは、兵士達に丁寧におじぎをした。
(暴力は暴力を生む...それが軍隊、いえ軍隊だからこそ丁寧にだろうけれど、そんなこと言ってられないとなるなら、やっぱり軍隊はあってはならない)

* パナイ号撃沈事件、アリソン事件→雨リマでの日本軍への反感を煽る。
  軍が? 政府が? 外交に関して無頓着な日本政府・軍ね。

* 外国の目が厳しいので十分に注意するようにとの電報を打った日本政府・軍中央(なんか情けない。外国の目を気にするわけね、日本文化かもしれないけれど)

* 南京までの20kmの街路沿いの約8割の家屋が焼失。 街道から離れた絵いても4~5割が消失。ぶんどったあとは、敵兵が隠れられないように民家を燃やして進軍していたから。だから南京市内に難民が増えていた。

* この書籍での南京での類推被害者数は遺体埋葬記録に拠り、18万8674人
(空襲が始まった当時、アメリカ資料では、流入してきていた避難民とあわせて、南京市内に25万人はいた、らしい)
南京城壁から半径40~50km内の人口は当時83万人。

* 南京での日本軍による強姦殺人、須磨椅子調査によると、83%が45歳異常。高齢女性なら襲われないだろうと家を守りがてらとどまったから。 11%が15-29歳、 6%が5-14歳。

* 加害者側の記録があるそうな。「南京大虐殺を記録した皇軍兵士たちー第十三師団山田支隊の陣中日記」(大月書店、1996年)

* 電動団グループが滞在していたロッシング・バック邸 彼の婦人がパール・バック。(後離婚)

* 皇軍=蝗軍(どちらもhuang jun)

* 南京から引き上げる在南京日本大使館員と日本人居留民団員に対して、中国人から危害が加えられる恐れがあったから、国民政府は特別列車を用意、列車に憲兵40名医を同上。丁寧よね。国民政府の外交の理解度は日本より上。


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