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ペット喜怒哀楽

太平洋ー開かれた海の歴史

太平洋ー開かれた海の歴史

書名 ; 太平洋ー開かれた海の歴史
著者 : 増田義郎
出版社: 集英社新書 2005.1.31 第2刷 236ページ \735

感想 : 彼の講義を受けて以来、著書は何冊か買ったが...講義でも他の著書でも言わなかったこと...「18c以降太平洋諸島を荒らし回ったイギリス人やアメリカ人やフランス人も、スペインに劣らず苛酷であり野蛮であって、宗教を征服のために有効に利用した点、奸智に長けていた。イギリス人やフランス人は、スペインの中南米における行為を隠れ蓑にし、ラス・カサスというスペイン人の内部告発者を巧みに利用しながら、他地域における自己達の破廉恥攘夷を覆い隠そうとする傾向がある。」これが言いたかった? 全体に、講義の頃よりも、個人的。年齢のなせるわざ?

気になった文章:
* 文化人類学や民族学には文化の伝播説と独立発生説があって、すこぶる仲が悪い。
*倭寇は日本人も参加したが、本質的には、時湯防疫を求める中国武装商人団の武力抵抗であり、換券の統制と苛酷な取り締まりに対する抗議であった。
* サン・フェリペ号事件 ー 土佐に漂着した船に対して、秀吉は、乗員名簿と積み荷の目録を作らせ、積み荷一切と乗員全員の所持金を没収、大阪に運搬させた。
* 家康とフィリピン総督との間では頻繁に書簡が交換された。スペイン人との通商を望んでいた。江戸近くの港に入港させたかった。メキシコとの通航を希望し、航海士や乗員を借りだしたかった。1605年には、スペイン側に年4隻の通商を許可。浦賀に入港一隻。
* メキシコに、支倉つねながの子孫がいるってのは知っていたけれど、
ペルー、リマにも、いた。1613年、リマの人口調査で、2.5万人中、日本人男女20人。日本から直接来た者の他に、インドその他のポルトガル、スペイン領の出身者も。
* 武器: どこでもそうだが、現地の住民がヨーロッパ人から火器を入手すると、それを独占する首長階層がそれまでうまく統御できなかった周辺の政治組織を制圧して、権力の集中をはかる。
* アメリカ捕鯨業では、生粋のアメリカ人の平船員はいない。略奪してきたりで、水平に仕上げる。(イギリス海軍もね)こうした連中が島々で、風紀の紊乱、性病の蔓延、飲酒の流行→島々の退廃と人口減少
* イギリスの会社がタヒチで運営する綿花大農場で、ドイツ人が現場監督、下で働く中国人。中国人から見て、ドイツ人は「心の中ははかり知れなかった。つまらぬことに拘泥し、わけもわからずいきなり怒り出して、獣のように荒れ狂った。あるとき気に入ったことも、べつの時には同じ事に怒り狂った。白い悪魔達の目の後ろにはカーテンがある」

一部、2006.1.27日記に掲載


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