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ペット喜怒哀楽

黄金の羅針盤

書名 : 黄金の羅針盤/神秘の短剣/琥珀の望遠鏡
著者 : フィリップ・プルマン
出版社: 新潮文庫 黄金の羅針盤(上343ページ、下342ページ 上下共2003.11.1初版・\619) 神秘の短剣(上277ページ、下274ページ 上下共2004.2.1初版・\574) 琥珀の望遠鏡(上435ページ、下428ページ 上下共2004.7.1初版・\740)
感想 : 2006.10.19 日記に記載

気になった文章 : 
* 若者のために心配するのは、年よりのつとめですよ。そして、若者のつとめは。年よりの不安を笑いとばすことです。
ダイモンが、人間とつながっているリングをひっぱると、人間は奇妙に心がかき乱される。胸の奥深くに肉体的痛みを感じ、強い悲しみと愛をおぼえる。

* 死にかかっている魔女のところに来る女神。明るく陽気。
  魔女のダイモンはぼんやりした目で見上げてから姿を消した。

* 300年前に「韓国」翻訳者が苦労した? KOREAはどう訳すか。たとえ実在の世界の話ではないとしても。あとの方では朝鮮になっているし。

* 時が始まって以来、争ってきた。人間のあらゆる進歩、われわれのもつあらゆる知識と英知と良識が、片方の勢力によって踏みにじられてきた。人間の自由の拡大は、もっと知ってかしこく強くなりたいと願う人々と、卑屈に服従してもかまわないという人々のあいだで激しく争われてきたのだ。

* ダイモンは(人間が死んでも)なくなったわけじゃなくて、森羅万象の一部になったのよ。ダイモンを構成していた原子は空気や風や木や土やそのほかあらゆる生あるもののなかに入ったの。けっして消えたりしない。」千の風になってと同じ発想。でも物理的にはそうだし。

* われわれは、地上の共和国 - 楽園 - を自分の世界にきずかねばならない。われわれにはほかの場所はないからだ。
そうなんだけれど、この言葉でだまされた人々もたくさんいるわけで。

* ダイモンは、自分と一体の人間を助けなくてはいけないの。じゃまになってはいけないの。人間を助けて、導き、はげまし、知恵をつけさせなくてはならないの。ダイモンはそのために存在するのよ。

* 自分自身と相手のことを、ものごとのあるべき形を人々が知って理解するのに力をかすのなら、他人に苦痛をあたえるのではなくやさしくする方法を、あわてるのではなくがまんする方法を、不機嫌でなく陽気にふるまう方法を、心をひらいて自由にしていろいろなことに興味をもつ方法を教えるのなら~
ほんと、これができない人のなんと多いことか...

* ふたつの世界に住む者からひそかに生まれる子ども。

* いいや、やっぱり教えてくれなくてもいい。自分でやるこてゃ自分できめるよ。もし、戦うことだとか、人の心をいやすことだとか、探検することだとか教えられたら、ぼくはいつもそのことばかり考えることになる。そして、それをやるとしても、自分で選ばなかったみたいに感じて、腹を立てることになる。やらないとしたら、やるべきだと思って罪の意識を感じてしまう、なにをやるにしても、人まかせにしないで、僕が自分で選ぶよ。
そう、そのとおり。 

* 普通に見るようにしながら、同時にシャドーを見ることができる催眠状態に入らなくてはならなかった。点の中に立体画像をみつけるためにふたつの方向を同時に見なければならないように、ふだんの状態と催眠状態をいっしょに維持しなくてはならない。  ダイモンを見る方法。試してみたくなるでしょ。

* ダイモンを自分で選ぶことはできない・・・がっかり、かも。


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