『いじめっ子』小学生にお勧めの本
私、ドラジャム♪は小学校で図書ボランティアをしています。図書室で児童の本の貸し出し、返却のお手伝いをするのね。図書ボランティアをしているお母さん達も図書室で本を借りることができます。小学校なので、もちろん児童書オンリー。貸し出しの合間に「どんな本があるかな~~」と、本を手に取ってパラパラと読んでみて「これは…!」と借りてきたのがこの本。『いじめっ子』(ジュディ・ブルーム著)対象は小学校高学年~中学生ぐらいじゃないかな。本好きなら小学3,4年生でも読めると思います。クラス中で一人の女の子をいじめるという、ずばり!『いじめ』をテーマにした本です。しかも、いじめる側のある女の子の1人称で語られています。ストーリーの最初の80%くらいがいじめる側の論理で書かれています。「いじめられる方が悪い」「いじめられても仕方がない」「いじめを許しているとしか思えない」しかし、物語の終わりの方で、ある瞬間から主人公の立場がいじめる側からいじめられる側へと逆転します。物語は道徳教育的な物語にありがちなすっきりした解決は示していません。いじめの親玉的な存在の子は何の罰も受けませんし、先生も親も周りの大人も、いじめに気がついて行動するという事がありません。ただ、いじめられる方の気持ちは?いじめる方の気持ちは?何故いじめが発生したのか?本当の友達とは?という心の変化を子供の目線で淡々と語っています。上から目線で書かれた話ではない、ということ。これから先、どうなるんだろう?というお話の魅力。子ども達に考える余地を十二分に残した本です。ぜひすべての子供に一度は読んで欲しい本の一つだと思いました。↑通りすがりのあなたもクリック♪クリック♪ブログランキングに再挑戦!あなたの1クリックが励みです(*^。^*)