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テーマ:洋楽(3284)
カテゴリ:プログレッシヴ・ロック
その前年('73年)に、ドイツの前衛ロック・バンドFaustをバックにレコーディングしたものの、レコード会社から発売を拒否されてしまったマテリアルを、再録音したものが本作で、元のヴァージョンよりも、よりメランコリックな仕上がりとなっている。 タンゴのリズムを持つ、このタイトル曲は、ヨーロッパ的な哀愁とノスタルジックな雰囲気が印象的な、ユニークなポップ・ソング。 エキセントリックかつ人懐っこいメロディ。 妖しくも、どこか哀しいストリングスの音色。 そして、キッチュでありながら、とてもコケティッシュな、ダグマー・クラウゼの歌声。 これらの要素が奇妙なバランスを保ちながら、強いインパクトを持って迫ってくる。 そこはかとなく漂うインチキ臭さが、またタマラないこの曲は、デカダンスと美しさに満ちた名曲だ。 このタイトル曲の他にも、「michaelangelo」「Dawn」「Mr. Rainbow」「A Little Something」といった名曲が満載の本作。 万人向けとは言えないかもしれないが、そこには一度聴いたらクセになる、不思議な吸引力がある。 親しみやすさの中に滲み出る狂気。 ここに封じ込められた魔力は、時代やジャンルを越えたものだ。 前述の、オクラ入りしたオリジナル録音をまとめた「Acnalbasac Noom」とセットで聴く事をオススメしたい、プログレッシヴ・ポップスの名作である。 ※ポム・スフレのメイン・ホーム・ページでも、アルバム「Casablanca Moon」について取り上げています! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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スラップ・ハッピー、サイコー!!
ちょっと前に書いた記事ですがTBさせていただきました。 (2006.12.29 09:36:29)
PeTeRさんどうもです。
>スラップ・ハッピー、サイコー!! ---異議ナシ!!(笑 >ちょっと前に書いた記事ですがTBさせていただきました。 -----どうもです。 僕もTBさせていただきます。 ではでは (2006.12.30 08:07:03) |