2007/04/29(日)14:50
Velvet Underground 「Sunday Morning」
GWかい。いつも通りにやるのも何だかツマランなあ
本日はビートルズ特集はお休みして、日曜日にふさわしいこの曲でも聴こうか。
ルー・リードやジョン・ケイルがいた事でも知られる伝説のグループ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。
アンディ・ウォーホールによるジャケットがあまりにも有名なこの1stアルバム(写真)は、ロック史の定番として今も語り継がれる一枚。
そのキーワードはヘロイン、退廃、SM、同性愛…などなどであり、音楽的にも暴力的なイメージが強い。
だがアルバムの冒頭を飾る「Sunday Morning」は、サウンド的にはシンプルなフォーク・ロックだったりする。
演奏は淡々としており、ソフト・ロック風のメロディと木琴の響きが何とも美しい。ルー・リードの頼りなくも優しい歌声にも心を癒される。
誰もが抱く言いようのない不安感を詩的に表現した歌詞も奥が深い。
いわゆるロック解説本からヴェルヴェッツなるものを学んだ僕は、最初何か恐ろしいようなイメージを持っていたのだが、このアルバムのこの曲を聴いた時、「何だ普通にいい曲じゃん」と、いい意味で肩透かしをくらった記憶がある。その印象は今も変わらない。
僕にとってのルー・リードの一番の魅力は"いい曲を書く人"である事なのだが、それが集約されているのがこの曲といっていいかもしれない。
ヴェルヴェッツ時代の曲では、これの他に「Femme Fatale」「White Light White Heat」「Pale Blue Eyes」「Sweet Jane」なんかが大好きだ。
ヴェルヴェッツに対する今日の評価はいささか過大気味という気もするが、彼らの音楽が後のアーティスト達に影響とインスピレーションを与えた事も事実のようだ。
「彼らの音楽には、上手い下手を越えた説得力があった」-----リチャード・ヘル
「ヴェルヴェッツの曲を聴いて希望が芽生えた。曲が単純な上に歌もヘタだった。俺と同じだから感動したよ。俺は思った。『二人ともヘタだ。俺も歌おう』」-----イギー・ポップ
「Sunday Morning」を聴くにはここをクリック!
日曜の朝
夜明けを称えよ
不安な気分で
僕はいる
夜明けの始まり
日曜日の朝
無駄に費やしてきた歳月が
僕の過去
気をつけろ/世界は君の背後に隠れている
周りで、いつも誰かの呼ぶ声が聞こえる
本当は誰もいないのに