2007/10/18(木)22:28
Rolling Stones 「Start Me Up」
それでは始めるか~。エイエイオー
しかも今日は二本立てだぁ。
一発目はタイトルからしてふさわしい、ストーンズのこの曲で。
↓つーコトで以下本題。
思わず体が動いてしまうイントロと軽快な曲調を持ったこの曲は、'81年のアルバム「Tattoo You」(写真)のオープニングを飾るナンバーであり、「(I Can't Get No)Satisfaction」や「Jumpin' Jack Flash」と並ぶ、ストーンズの代表曲中の代表曲である。
同年に全米最高2位を記録。その後のライブでも定番曲となった。
彼らの初の来日公演('90年)でも、オープニング・ナンバーとして使われたのがこの曲で、東京ドームの最悪な音響システムを通して、このイントロがグシャグシャな音で奏でられたらしい。
作曲はもちろんミック&キースの二人。
リフを軸とした二つのパターンで構成されており、使われているコードもC、F、Bフラット、Eフラットの四つだけ(ちょこっとだけDが出てくるけど)という、シンプル極まりない楽曲だ。
ミックのボーカルもさる事ながら、キースとロン・ウッドによるギターの絡み合いが実にカッコよく、すき間だらけの音作りがかえってロックの醍醐味を感じさせる。
合いの手のように挿入されるハンド・クラッピングも効果抜群。チャーリー・ワッツのタイトなドラムも素晴らしい、ストーンズならではのナンバーに仕上がっている。
プロデュースはミックとキースの二人だが、サウンド面に関してはエンジニアを務めたボブ・クリアマウンテンの功績も見逃せないだろう。
メロディ的にも非常にキャッチーで親しみ易いため、「ストーンズはちょっとなあ…」という人でもこの曲ならOK!というケースは多いのでは?
ほとんど非の打ち所のないナンバーだが、元々は'75年のセッションでボツになった曲らしく、最初のバージョンはレゲエ風だったとか。
この曲に限らず、アルバム「Tattoo You」に収録されている曲のほとんどは、70年代のオクラ入り曲に手を加えたもの。全米9週連続1位を記録したこのアルバムは、いわば未発表曲集である。
しかも「ツアーに出る為のニューアルバムが必要」という理由で急遽制作されたというのが本当のトコらしい。
しかし、そんな裏事情が信じられないほど内容は充実しており、結果として80年代のストーンズのアルバムとしてはベストと言える出来となっている。
アップテンポな曲が並ぶ前半も楽しいが、地味なバラードが並ぶ後半も秀逸で聴くほどに味わいが増してくる。ソニー・ロリンズが参加したラスト・ナンバー「Waiting On A Friend」(全米13位)にシミジミ。
オクラ入り曲だけでこんなアルバムできてしまうんだから、やはりストーンズは凄い。この時期の未発表曲はまだまだ埋もれているらしい…
…などと言いつつ、実はこのレビューも過去の記事を練り直したものでしたとさ。じゃんじゃん
つーコトで「Start Me Up」のPVはここをクリック!
ミックの身のこなし。
ヌッと顔を出すキースとロン・ウッドの面構え。
そして、サビの部分でガン首並べる三人の姿がめちゃくちゃカッコいい~
↓では次いってみよー。