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カテゴリ:プログレッシヴ・ロック
キャメルというと、白鳥のジャケットとロマンティックな演奏が美しい『The Snow Goose』が有名だが、ラクダさんが天を仰いでいる(上写真)アルバム『Breathless』('78年)も見逃せない名盤だったりする。 この前年には、カンタベリーの重要人物、リチャード・シンクレアが。 そしてこのアルバムからは、メル・コリンズが正式加入(前作でもゲスト参加はしていた)。 役者が揃った状況で制作された本作は、フュージョン色をさらに強めた、ダイナミックで美しい演奏が素晴らしい一枚となった。 全体的に聴きやすく、どれをとってもプログレ云々を越えた名演なのだが、やはり白眉なのはドラマティックで幻想的な演奏が圧巻な「Echoes」や、アンディ・ラティマーの美しいギターが存分に堪能できる「Summer Lightning」といった所か。 その一方で、普通にポップスとして楽しめる曲が収められているのも本作の魅力。 そこで今回取り上げたいのが「Down On The Farm」だ。 作詞作曲は、リチャード・シンクレアである。 4分15秒という、コンパクトにまとめられたこの曲。 「農園にて」なんてタイトルを持つ割りには、パワーポップよろしくなギター・リフのイントロで、おおっと引き込まれる。 かと思うと、続いて始まるのは、歯切れのいいリズム・ギターとふくよかなフルートの響きが印象的な、スリリングでいて、のどかな演奏 その上に紳士然としたシンクレアの低音ヴォーカルが乗っかる(何気に早口なのが楽しい)。 優雅でメロディアスに流れていく、この感触がステキ。 バックではニワトリも鳴いてるし。ん~、確かに農園だ 曲は中盤に入ると、もういちどソリッドなギター・リフが唐突に飛び出し、そしてまた何事もなかったかのように元の演奏に戻る。 ユーモラスでいいねえ、この構成。そのくせ楽曲も演奏もしっかりしてるし。 英国の片田舎でのんびり陽の光でも浴びながら聴きたい、チャーミングなポップ・ナンバーさ 普段プログレを聴かない人にもオススメよ。 つーコトでここをクリック! のどかな田園風景を眺めながらお楽しみください。 <結論> アルバム「Breathless」は、この曲や前述の「Echoes」をはじめとして、駄曲なしの名盤じゃ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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おぉ、動物シリーズですね。(笑)
キャメルは元々良かったけど、このアルバムではリチャード・シンクレアの存在が大きいですよね。 ベースはもちろんのこと、あの朴訥なヴォーカルがたまらない。 おっしゃる通りポップな曲もあって、そこがまたいいです。 ただし、昔仲間内では一番人気の「Echoes」をもっと長尺にして欲しかったなどという、勝手なプログレ目線の希望もありました。 (2007.12.06 06:46:13)
PeTeRさんどうもです。
>おぉ、動物シリーズですね。(笑) ---二回で打ち止めですが(笑 >キャメルは元々良かったけど、このアルバムではリチャード・シンクレアの存在が大きいですよね。 >ベースはもちろんのこと、あの朴訥なヴォーカルがたまらない。 ----確かに。 元来の良さは保ちつつ、ユーモラスさも加わった気がします。 >おっしゃる通りポップな曲もあって、そこがまたいいです。 ----ラティマーがボーカルをとる「You Make Me Smile」なんかモロですよね。 >ただし、昔仲間内では一番人気の「Echoes」をもっと長尺にして欲しかったなどという、勝手なプログレ目線の希望もありました。 ----発表された時代がらもあってか、曲をコンパクトにする方向性だったのかもしれませんね。 PeTeRさんの気持ちはよく分かります。というか基本的に同意です(笑 ではでは。 (2007.12.06 07:27:26)
chop100さんはじめまして。
ようこそポム・ブログへ! >リチャードの歌声は感動しました。 ----Breathlessツアーに行かれたんですか! 貴重な体験ですね。 リチャードの声をナマで聴かれたとはウラやましい^^ >あと、メルは当時インタビューで「ボクはキャメルの正式メンバーでは無いですよ」と否定していたのが印象的でした。 -----あはは、そうなんですか(笑 でも、確かにこの後すぐに脱退してますよね。 貴重なハナシをありがとうございました♪ ではでは、また。 (2008.08.13 04:40:00) |