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テーマ:洋楽(3280)
カテゴリ:60年代洋楽
'45年生まれ、11歳にして歌手デビューしたエリスは、60年代に入ってから本格的に活動に入り、アントニオ・カルロス・ジョビン、ジルベルト・ジルらとのコラボレーションも含め、数々の名唱、名盤を残す。 気性が荒く、「Pimentinha(とうがらし)」というアダ名もつけられていた彼女だが、その生命力あふれる声と見事な歌唱力は、耳を惹かれずにはいられないものがある。 上のジャケットは、'69年に録音された「Elis Regina In London」。 欧州ツアーを成功させたエリスがロンドンへ赴き、オーケストラをバックにほぼ一発録り(しかも2日間)で完成させたアルバムで、歌、楽曲、全体にみなぎる緊張感まで、文句なしの完成度を誇っている。 「Corrida De Jangada」は、その冒頭を飾るアップ・テンポのナンバー。 イントロから聴けるエリスの歌声には太陽のような明るさと力強さがある。少々荒削りな所も、かえって生々しさが感じられる。 バックも決して負けておらず、軽やかにスウィングする演奏とスピード感が実に気持ちよい。 縦横無尽に舞うストリングスの音色も最高! カッコいい。その一言につきる。時間にしてわずか2分という短さもいさぎよい。 近年のクラブ・シーンからも再評価を受けたという本作を象徴する、グルーヴィーな名演である。 「In London」には他にも「Se Voce Pensa」「Zazueiro」「Upa Neguinho」「A Time For Love」などの名曲がてんこ盛り。 ブラジル音楽だとかMPB(※)なんて言葉を必要としない、ジャンルを超えた名盤と断言したい。 エリスは声も歌にもクセがないので、とても聴きやすい。ロック好きな方もぜひぜひ なお、エリスは'82年にオーバードースで死去。 わずか36年という生涯だったが、彼女の名はブラジルのみならず世界の音楽史に残るものと言えるだろう。 つーコトで「Corrida De Jangada」を聴くにはここをクリック! ついでにアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲「三月の水」もどうぞー。アントニオとデュエットです。ここをクリック! ポム・スフレのメインHPではエリス・レジーナの名盤「In London」について取り上げています。(このページの下の方) ※ ブラジルのポピュラー音楽の意 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.15 05:03:15
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