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テーマ:洋楽(3281)
カテゴリ:70年代洋楽
70年代アメリカン・ロックを語る上でも欠かす事のできない、素晴らしき南部野郎たちである。 フロリダ州出身で、60年代から活動をはじめていた彼らは、アトランタのクラブで演奏していた所をアル・クーパーに見出され、'73年にアルのレーベルである"サウンズ・オブ・サウス"からデビューする事になった。 プロデュースやエンジニアリングもアルが手掛けた1stアルバム「Lynyrd Skynyrd」(上写真)は、定番として知られる2nd「Second Helping」と並ぶ傑作。 世紀の名曲「Free Bird」を収めてるという意味でも、ロック史に残る一枚である。 本来ならその「Free Bird」を紹介する所だが、このアルバムは他にも見逃せない曲がいくつもある(※)。 シングルとなった「Gimme Three Step」もそのひとつで、彼ららしい軽快なロック・ナンバーだ。 ローリング・ストーンズやフェイセズを彷彿させるキャッチーで歯切れのよいギターリフがゴキゲン♪ 気持ちよく弾むベース・ライン、豪快かつファンキーなノリに体が動く動く トリプル・ギターによる重厚なサウンド、シンプルなようで考えられたアンサンブルにも注目。 サビの部分でのパーカッシヴな展開も実にカッコよく、文字通りステップを踏みたくなってしまう。 ロニー・ヴァンサントによる、ガッツとおおらかさを持ったヴォーカルも素晴らしい。 アメリカン・スワンプにブリティッシュ・ハード・ロックのエキスを加えたような仕上がりで、レーナードの代表作のひとつと言える名曲だ。 当時ヒットすることはなかったものの、人気の高い曲のひとつであり、現在でもクラシック・ロック系のラジオではよくかかるという。 その後、2ndアルバムから「Sweet Home Alabama」('74年、全米8位)のヒットが生まれ、レーナードは一気に人気グループへとのし上がる。 '75年に発表した3rdアルバムもトップ10ヒットを記録。 '76年には、イギリスのネブワーズ・フェスティバルに出演し、二枚組ライヴ・アルバムも百万枚売り上げた彼らのキャリアは順調のように思えた。 だが'77年の10月20日、バンド・メンバーを乗せたプロペラ機がミズーリ州マッカム近郊で墜落してしまう。理由は、燃料切れという信じがたいものだった。 この事故により、ロニー・ヴァン・ザント、スティーブ・ゲインズ、スティーブの妹でバックコーラスのメンバーだったキャシー・ゲインズら主要メンバーが死亡。 メンバーが炎に包まれたジャケットのアルバム「Street Suvivors」(下写真)がリリースされた3日後の事だった。 レーナードはそのまま解散したが、1987年にロニーの弟であるジョニー・ヴァン・ザントが中心となりバンドを再結成。ライブを中心に現在も活動を続けている。 2006年にはロックの殿堂入りを果たした。 南部らしい豪快さとおおらかさは、サザン・ロックと呼ぶにふさわしい。 そしてキャッチーでもあった彼らの音楽は多くの人を魅了した。 '87年のツアーで、ロニーに捧げられた「Free Bird」を、観客たちは力の限り歌ったという。 「Gimme Three Step」を聴くにはここをクリック! ※ ポム・スフレのメインHPでは、レーナード・スキナードの名盤1stについて取り上げています(このページの下の方)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.24 16:22:57
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