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ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

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2008.08.22
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テーマ:洋楽(3284)
カテゴリ:80年代洋楽
自分の中でのTOTOは、「好きだけど、あまり聴かないバンド」という位置づけである。
曲はポップで分かりやすい。演奏もしっかりしている。
けどその分、どこか予定調和的で、ガツンとくるようなインパクトは少ないような気もする。
そのくせ、歌える曲はそれなりにあるんだよなぁ犬
「Hold The Line」、「Georgy Porgy」、「99」、「Rosana」、「Africa」、「Pamela」などなど……。

そんな自分にとってTOTO初体験となったのが、'86年発表の「I'll Be Over You」である。
六枚目のアルバム『Fahrenheit』(上ジャケット)からの先行シングルとして切られたこの曲は、同年に全米11位を記録。
当時は日本でもなかなかの話題となっており、ラジオの洋楽番組でしょっちゅうコレが流れていたと記憶している。
産業ロック……もといAORグループとして括られることの多いTOTOだが、この曲はそれを証明するかのような手堅いロック・バラードに仕上がっている。

この時TOTOは、グループに新しいヴォーカリストを迎えていた。
新メンバーの名前は、ジョセフ・ウィリアムス。『Jaws』、『Star Wars』などで有名な映画音楽の巨匠、ジョン・ウィリアムスの息子である、
サラブレッドなうえに、伸びやかなハイトーン・ヴォイスと甘いマスクを持ったジョセフの加入が話題にならないはずもなく、メディアはことあるごとにそれを強調していた
おかげで、当時まだTOTOのことをよく知らなかった僕は、「I'll Be Over You」もジョセフが歌っているものだと信じて疑わなかった。
が、この曲でリード・ヴォーカルをとっているのは、ギタリスト兼ソングライターのスティーヴ・ルカサーである。後続シングルである「Without Your Love」も、ヴォーカルをとっているのはルカサーだった。
なんじゃ、ややこしい。っていうか、それじゃ何かと話題にされたジョセフの立場がないやんぶた
かなり後になってこの事実に気付いた僕は、そんなことを思ったのでした。

曲の作者は、ルカサー本人と職業作曲家として知られるロバート・グッドラム。
イントロはなく、いきなりルカサーの歌からはじまるという作りになっており、出だしのところで彼のブレス音が聞こえるのが、なんとも生々しい。
ルカサーのヴォーカルは、線は細いが、ジェントルでなめらかだ。
楽曲、アレンジにもソツがなく、派手さはないながらも、しっとりした歌と演奏はなかなか胸にシミるものがある。
哲学的な深さを持つ歌詞も素晴らしく、まさに"大人のロック"という感じだ。

バック・ヴォーカルには、ゲストとしてマイケル・マクドナルドが参加。
後期ドゥービー・ブラザーズをAORバンドとして引っ張っていった彼は、ここでも透明感ある歌声を聴かせ、曲の完成度に貢献している。
さらには、本人が望んだのかどうかはともかく、PVにもしっかりと出演。濃いおヒゲにつつまれたダンディなマスクを見せてくれます。

間奏とエンディングにおける、短いギター・ソロにしても注目したい。
ここでのルカサーは、テクニック的に特別むずかしいことはやっていないが、輪郭のくっきりした音色による良い演奏を聴かせており、「さすが元スタジオ・ミュージシャン」と思わせるものがある。
そういえばマイケル・ジャクソンの「Beat It」は、ソロを弾いているエディ・ヴァン・ヘイレンばかりが注目されるけど、ベースとサイド・ギターを弾いてるのはルカサーなんだよね。
ちなみにその「Beat It」でドラムを叩いてるのは、これまたTOTOのメンバーであるジェフ・ポーカロ
ポップ・クリエイターであると同時に職人さんなんですね、この人達は(ちょっと脱線)。


「I'll Be Over You」はそこそこのヒットとなったが、アルバム『Fahrenheit』自体は商業的に良い結果を残せなかった。
その二年後に発表した『The Seventh One』('88年)はさらにセールスを下回り、世間的な意味でのTOTOは"過去のバンド"になってしまった。
ジョセフ・ウィリアムスは'89年に脱退。
'92年にはジェフ・ポーカロの急死という危機にも直面するが、バンドはルカサーを中心として存続。
ドラマーにサイモン・フィリップスを迎えるなどをして頑張ってきたTOTOだが、とうとう'08年の6月に解散宣言が出された。
同年4月5日の韓国公演が彼らにとって最後のライヴとなった。
なお、同年3月のボズ・スキャッグスとのジョイント来日公演にはジョセフ・ウィリアムスも参加している。


ひと昔前は「産業ロック」などと言われていたTOTOだが、ロックやAORのほかにも、プログレやフュージョンなどの幅広い要素を持ったバンドであり、日本でのファンも多かったという。
ファンとはいえない僕ですが、あらためて"解散"という言葉を聞くと、やはりサビシイものがありますね。
三十年以上にわたる活動、お疲れさまでしたスマイル

つーコトで今日はTOTOの名曲「I'll Be Over You」を聴こう。
ここをクリック!(演奏がはじまるのは00:30あたりから)





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Last updated  2008.08.22 03:17:43
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