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ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

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プログレッシヴ・ロック

2006.04.17
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テーマ:洋楽(2594)
特集 プログレッシヴでいこう!~その1~

1971年に発表されたキング・クリムゾン四作目のアルバム「Islands」は、クリムゾンの作品中最も「静」の印象が強い作品であり、いわゆる「過渡期の作品」としてスルーされる事も多い一枚だ。
だが、ここで聴ける「静寂」と「混沌」のバランス具合、楽曲の質の高さは見事なもので、例の1stアルバム『In The Court Of The Crimson King』を別格とすれば実はかなりの名盤だったりする。

中でも、クラシカルな響きの「Song Of The Gulls」に導かれて始まるタイトル曲のダークな美しさは特筆ものだ。
ボズ・バレルのジェントルで線の細いボーカルが醸し出すリリカルさ。
ギター、ピアノ、サックス、コルネット、メロトロン、などの多彩な楽器が決して一体とならない演奏で、曲は高揚感もなくただ淡々と流れていく。
だが、この英国的な憂いと穏やかさはある種の境地であり、クリムゾンの他の作品では聴けない、捨てがたい魅力だ。

バンドの影の立役者とも言えるピート・シンフィールドの脱退(「Islands」の発表後)など、クリムゾンの歴史の中でも最も混乱した時期に作られたこの作品は、「プログレ」と呼ばれる音楽の中でも最も美しいもののひとつだろう。
この後に発表される、アグレッシヴな名作『Lark's Tongues In Aspic』や『Red』もいいが、『Islands』で聴ける陰りと叙情性は忘れがたいものだ。


この作品を製作するにあたって行われたボーカリストのオーディションには、エルトン・ジョンブライアン・フェリー(ロキシー・ミュージック)の姿があったという。
また、ボーカリストに選ばれたボズ・バレルは、それまで楽器の経験がなかったのだが、ロバート・フリップに2ヶ月間ベースの特訓を受けた後「Islands」でベースも弾いている。
ボズはクリムゾンを脱退した後、ポール・ロジャースやミック・ラルフスと共にBad Companyを結成した。


つーコトで「Islands」を聴くにはここをクリック!






Last updated  2008.08.05 03:35:19
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2006.01.21
テーマ:洋楽(2594)
特集「映画と音楽」その6

マイク・オールドフィールドの代表作であると共に、もはや古典でもある名作中の名作である。
そして、この曲の美しいイントロが流れてきた時、世の中の9割以上の人はこう言うだろう。

「あ、エクソシストだ」

と。
そう、この曲はロック史上に残る名作である以上に、映画「エクソシスト」のメインテーマとして有名なのである(泣

'73年5月にヴァージン・レコード第一弾アルバムとして発表された「Tubular Bells」は、口コミでジワジワと評判を呼び、'74年春に全英5位を記録。
そして、マイク本人に無断で「エクソシスト」のテーマ曲に使用された事で、全米7位を記録するヒットなった。

ケビン・エアーズのバンドやアラン・ホールズワースとのセッションを経てソロとなったマイクは、'72年の夏に『Tubular Bells』のレコーディングを開始する。
当時19歳の彼が2300回(ホントかよ…)という膨大な回数のオーヴァーダビングを重ねて作り上げた一大音絵巻で、48分に及ぶ楽曲をパート1と2に分けた構成となっている。
曲中に挿入されるナレーションは、ボンゾ・ドッグ・バンドのヴィヴィアン・スタンシャルだ。

静かなピアノのフレーズで始まるこの曲は、アイリッシュ・トラッドの影響を感じさせる内省的で美しいメロディを持つ。
様々な音色でシンプルなフレーズを寄せては返す波のように繰り返す、その楽曲構成はミニマル・ミュージック的とも言える。

素朴で牧歌的な美しさに満ちており、聴いていると何か優しいものに包まれていくような気持ちにもなれるが、同時に英国音楽特有の暗さも内包しているこの曲は「エクソシスト」の持つ恐怖感にシンクロした事も確かだと思う。

「エクソシスト」という映画は当時失神者が続出したとか、ある地域では上映禁止になったとか、物凄い評判を呼んだらしいが、ホラー映画が苦手な僕が恐る恐るこの映画を見た時は「なんだ、そんなに恐くないじゃん」と拍子抜けしたのを覚えている(映画としては抜群に面白かったが)。

当時はまだ「ホラー」というものの基準が素朴だった事もあるのだろうが、「エクソシスト」が視覚的にそんなに恐い映画だとは思えない。
ただし、
   exocist
なんの脈絡もなく、いきなりこんな映像が瞬間的に挿入されるのにはビビッた。
「悪魔」というのがテーマである故に宗教的な事も関係するのだろう。
母親の死で自らを責め、ついには自身の信仰心すらゆらぎ苦悩する若き神父の姿など、演出はとにかく見事で、これは見る者の深層意識をえぐる映画というべきなのだろう。
チンケなスプラッタホラーなどとは違って芸術的な美しさをも感じさせる。

結果、「Tubular Bells」は首がクルクル回る少女のBGMとして多くの人の記憶に残る事になったのでした…(泣

「映画と音楽」シリーズは今日で終了です。
いや~映画って本当に素晴らしいですね!


ポム・スフレのホームページでは自作曲の公開や独自の名盤レビューをやっています。






Last updated  2008.08.04 14:06:37
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2005.12.05
テーマ:洋楽(2594)
プログレッシヴ・ロック名盤中の名盤であり、ロック史に燦然と輝く傑作だ。
クリムゾンの『宮殿』、フロイドの『狂気』と並んで、自分の中で血となり肉となっている一枚である。
そして、「プログレで何か一枚」と言われたら僕は迷わずこれを選ぶ。

収録曲はたった3曲だが、どれも素晴らしい出来栄え。
特にタイトル曲「Close To The Edge」は宇宙レベルの素晴らしさだ。

鳥のさえずりから始まるこの曲は4つのパートから成る組曲で、いかにもプログレらしく1曲で18分50秒という大作となっている。
だが、メロディ、サウンド、計算され尽くした構成は、19分弱という長さを全く感じさせない。
まさしく完璧な構築美である。

特に第3パート「I Get Up I Get Down」から第4パート「Seasons Of Man」にかけての美しさと盛り上がりは、ロック史上最高の瞬間のひとつと言えるものだ。

ジョン・アンダーソンのどこまでも澄んだ歌声。
"聖なる響き"を思わせるリック・ウェイクマンのオルガン。
スティーヴ・ハウによる、神経にいきとどいたギター・ワーク。
クリス・スクワイア(b)、ビル・ブラッドフォード(Dr)のテクニカルでアヴァンギャルドなリズム隊。

5人のメンバーが各自の個性と力量を最大限に発揮しながらぶつかり合い、そして一丸となって奇跡のようなアンサンブルを生み出している。

「プログレ」という音楽の全てがこの一曲に集約されてると言ってもいいくらいだ。


とにかくこのアルバム、ロックとかプログレとかを超越した

一家に一枚

の名盤です。






Last updated  2008.08.04 13:50:06
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