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ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

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レッド・ツェッペリン

2008.09.13
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テーマ:洋楽(2572)
'80年12月4日、レッド・ツェッペリンの解散を告げる声明文が公式に出された。
理由はもちろん、同年9月のジョン・ボーナムの急死によるものである。
「後任としてコージー・パウエルが入る」という噂が当時流れるなど、バンドの存続も検討されたようだが、最終的に出された結論には誰もが納得したに違いない。
なお、Zepの解散宣言がなされたその四日後には、ジョン・レノンが射殺されるという事件が起こっている。


Zepの解散から二年後にリリースされた『CODA(最終楽章)』は、今までの未発表曲や既存曲の別テイクを集めた編集盤だ。
彼らの自主レーベルであるスワンソング・レコードは、アトランティック・レコードとの間に「レッド・ツェッペリンのアルバムを5枚リリースする」という契約を交していた。
『CODA』がリリースされたのは、この契約を満了させるのが目的だったという。
もっともそれはビジネス的なことであって、ジミー・ペイジにとっては未発表曲集をのぞむファンへのプレゼント、そして自身の中でのZepに対する"けじめ"の意味合いがあったのだろう。
アルバム・チャートでは全米6位、全英4位を記録。
それまでのアルバムのように1位というわけにはいかなかったものの、最終的にはプラチナ・ディスクにもなり、Zepの人気をあらためて証明する一枚となった。

収録作品は全部で8曲。制作された年代順に並べるというオーソドックスな作りとなっている。
チマタでのこのアルバムの評価は結構高く、「傑作」「さすがZep」という評価も多く見る。
ただし、それは「未発表曲集」という前提があってのものだと思う。
確かに水準は越えているし、貴重なテイクも入ってはいるが、「寄せ集め」な印象はどうしても払えないし、ツメが甘かったり覇気に欠けるトラックも入っている。
8曲で33分というボリュームの足りなさもあって、身内意識のようなものがないとちょっとツライ所はあるかもしれない。

ただし、本盤には決定的な名曲が入っている。
ラスト8曲目に置かれた「Wearing And Tearing」がそれだ。
ペイジ/プラントの作品であり、'78年11月に録音されたこの曲は、アルバム『In Through The Out Door』の未収録曲である。
ハードで切れ味鋭いサウンド、パンキッシュなビートが最高にカッコいいナンバーで、後期Zepの中でもトップクラスの出来だと思う。
『In Through The Out Door』に収録されなかったのは、単にアルバムのカラーに合わないという理由からだろう。
"パンク、ニュー・ウェイヴなどの新勢力(※)に対するLed Zeppelinからの返答"と評されたのも納得の一曲だ。

イントロの、たたみかけるようなリフからしていきなり頭に血がのぼる。
これぞ"リフ職人"ジミー・ペイジの面目躍如。
リズム隊のスピード感もすごい。
ジョン・ボーナムのドラミングは何かに取りつかれているかのようだ。
ジョン・ポール・ジョーンズのベースはクールにグルーヴィーに弾む。
ロバート・プラントのヴォーカルも快調。喉をつぶさんばかりの、鬼気迫る歌いっぷりにはゾクゾクする。
四つの個性が音の塊となった荒削りなグルーヴ感が圧巻だ。

演奏は所々でいったんブレイクし、また揺さぶりをかけるように突っ走っていく。そのスリルたるや。「ストップ・アンド・ゴー」の見事な使い分け
ややテンションをゆるめる間奏部を経て、曲はエンディングへと昇りつめる。
プラントが名残を惜しむかのようにシャウトする。
"Do your dance do your dance do your dance"と。

ブツリと終わってしまうようなラストも、熱い余韻を残してくれてヒジョーによろしい(笑
頭から終わりまで「これぞZep!」と呼ぶべき、素晴らしい演奏だ。

'90年に行われたネブワーズ・フェスティバルでは、ペイジとプラントが共演して数曲を演奏したが、その中には「Wearing And Tearing」も含まれていた。
彼らがこの曲に対して自信を持っていることの表れといったら言いすぎだろうか。
ともあれ、この一曲だけでもアルバム『CODA』は聴く価値があると思う。
同盤が「最終楽章」の名にふさわしいアルバムかどうかは分からないが、レッド・ツェッペリンの最後を飾る曲はこれでなければならない

燃えるようなギター・サウンドの向こうからは、「まだ終わらないぜ!」と言うジミー・ペイジの声が聞こえてきそうな気もする
……なんてことを思うのは自分だけであろうか。


「Wearing And Tearing」を聴くにはここをクリック!


※ パンク・ムーヴメントが起こった時、Zepは"オールド・ウェイヴ"の代表格として攻撃の的になった。






Last updated  2008.09.13 05:35:45
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2008.06.28
テーマ:洋楽(2572)
「レッド・ツェッペリンの2ndアルバムでいちばん好きな曲は?」と聞かれたら、皆はどれを選ぶだろうか。
Zepの代名詞ともいえる「Whole Lotta Love」がやはり一番人気だろうか?
脳を突き刺すようなリフとハードな演奏でゴリ押しする「Heartbreaker」だろうか?

自分の場合は、アルバム四曲目にあたる「Thank You」である(その日の気分でコロコロ変わるけどw)。
LPでいうA面の最後に置かれた曲で、ハードロック・バンドとしてのイメージが強いZepの「静」の部分が表れた作品だ。

作者は、ジミー・ペイジ先生とロバート・プラント。
「太陽が輝かなくなっても、僕は君を愛し続ける」という一節を軸とした、牧歌的ラヴ・ソングである。
初期の段階ではジミヘンの「If 6 Was 9」を思わせるヘヴィな曲だったらしいが、最終的にはアコースティック風味が強い仕上がりとなった。
Zepとしてはポップな作風で、広がりのある演奏と穏やかな曲展開が味わい深い。
デュラン・デュランが、'95年のカバー・アルバム『Thank You』でこの曲を取り上げた時にはニンマリしたものだ。

曲はジミー先生のギターと共にゆったりとフェイド・インしてくる。
「Whole Lotta Love」、「Lemon Song」とテンションの高い曲が続いた後にこのイントロを聴くと、「ああ、アルバムの前半が終わるんだな」となんだかホッとした気持ちになる。
ジミー先生、ここでは12弦ギターを持ち出して頑張っております。
間奏で聴けるスパニッシュ風ソロもいいですね。

プラントの歌唱は曲調に合わせてか、あくまで抑えめ。それでいて、しっかりと情感が込められている所が素晴らしい。中盤でこらえ切れないかのようにシャウトする部分にもグッときます。
ジョン・ボーナムのドラムはこうした曲でも重く響く。Zepのドラマーとして生まれてきた男の性(さが)か。だが、それがかえって演奏に風格を与えてもいる。

そして、ジョン・ポール・ジョーンズの弾くハモンド・オルガンだ。
叙情的で丸みのある音色は何とも印象的で、聴き手を安らかな気持ちにさせてくれる。
自分の場合、コレを聴くたびに思い浮かべるのは夕暮れ時の空だ。
Zepの「Thank You」と帰ってきたウルトラマンには、オレンジ色の太陽がよく似合う。

曲は、このオルガンがしんみりと鳴った状態でフェイド・アウトしていく。
4:20あたりで曲が終わったかと思いきや、数秒の静寂を置いて、フェイントをかけたかのごとくまた音が聴こえてくるという構成がたまりません。
LP世代では、この構成を知らずにレコードをそのままひっくり返していた人も多いのでは?スマイル

演奏全体を通しても、このオルガン・プレイが鍵となっていると言えるだろう。
Zepの音楽に幅を与えているのは、ジミー先生のプロデュース能力もさることながら、アレンジャー/キーボード・プレイヤーとしても優秀なジョーンズの存在であることがここでも分かる。
ジミー先生同様、ジョーンズも元はスタジオ・ミュージシャン
ローリング・ストーンズの「She's A Rainbow」をはじめとして、様々なセッションで養ってきた彼のセンスがしっかりと生かされていますね。


"ハードロックの名盤"として知られるこのアルバムでは箸休め的な位置にあるこの曲だが、1stから垣間見せていたアコースティック嗜好を踏まえたものであると共に、以降の音楽的展開を予告している重要な一曲だ。
ここにあるセンチメンタルの香りは、「演奏にバリエーションを持たせよう」という意図的なもの以上に、彼らが奥底に抱えている"憂い"が形となって出てきた結果ではないだろうか。
こうした多様性と「静と動の振幅」がZepの奥深さであり、後続のバンドに影響を与えてもいる。
この曲は初期のステージでもしばしば演奏され、後に発売された「BBC Session」でもスタジオライヴ・バージョンが収録された。

なお、1992年のフレディ・マーキュリー追悼コンサートに参加したプラントは「Crazy Little Thing Called Love」を歌う前に「Thank You」の一節を歌っている。
また、後のPage&Plantとしてのツアーでもこの曲は取り上げられ、よりメロウなアレンジで演奏されている。


つーコトで「Thank You」を聴くにはここをクリック。
Thank You For Led Zeppelin...






Last updated  2008.07.02 05:49:48
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2007.11.22
テーマ:洋楽(2572)
エリック・クラプトン→ジェフ・ベックときたら、次は自動的に…(以下省略
映画「狂熱のライヴ」のリマスターDVD(※)も発売された事だしね。

ちなみにZepは11月26日に再結成ライヴを行う予定だったが、ジミー・ペイジ先生が指を負傷したため12月10日に延期になったとの事。ほげーほえー
↓以下本題。

「Black Dog」は、Zepの最高傑作とされる事も多い「Led Zeppelin 4」(上写真、別称『フォー・シンボルズ』)の冒頭を飾るナンバーで、ペイジ先生、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズの共作。
アメリカではシングル・カットもされ、'71年12月にビルボード15位を記録した。チャート上では「Whole Lotta Love」('70年、全米4位)に次ぐヒット作である。
タイトルの割りには、犬と歌の内容は全然関係ないんだワンワン犬

ライヴで初めて披露されたのは、アルバム発売の八ヶ月前にあたる3月5日。
初の来日公演('71年9月)でも、アルバム発売に先駆けて「天国への階段」と共にこの曲が演奏された。

不敵な響きのイントロで始まるこの曲は、プラントの歌とペイジ先生のギター・リフが交互に反復されるという構成で、変拍子を効果的に使ったスタイルは、リズム・アレンジが豊かだった彼らの個性の示すものでもある。

曲の肝となるリフは、ジョン・ポール・ジョーンズによるもので、彼がマディー・ウォーターズの曲を聴いてる時にひらめいたものだそう。ギターとベースのユニゾンで演奏されており、無骨な印象を残す。どこかヘンテコだが、同時に覚えやすくもあるユニークなフレーズだ。

「ヘヘイ・マ~♪」という歌い回しがカッコいいプラントのヴォーカル部分はアカペラ的な形態をとっており、これはフリートウッド・マックの「Oh Well」からヒントを得たものだとか。攻撃的かつセクシーな歌いっぷりにゾクゾクする。
このヴォーカル・パートは、後にプラント自身のソロ・シングル「Tall Cool One」にサンプリングされた。

ペイジ先生が大活躍する後半のギター・ソロは、バンドでグルーヴ感を出すのが難しく、演奏時にはリズム隊との息が合ってないとムザンなものに聴こえてしまうので注意が必要スマイル
本人達の演奏にしても、ペイジ先生とジョン・ボーナムのドラミングの間に微妙なズレが生じているが、それがまた味になっている。このギリギリのバランス感覚がバンド・マジックであり、Zepなんだなあ。

前述の「狂熱のライヴ」の中でも、この曲を演奏。
「Bring It On Home」のリフに続いてプラントのヴォーカルが飛び出してくるというイカシた構成になっているが、演奏そのものはなかなかに乱雑。荒々しいペイジ&ボーナムの間を取り持つジョン・ポール・ジョーンズの存在が光ります。
なお、現行のテイクは、3日間のライヴ演奏をそれぞれパートごとにつなぎ合わせたもの。ライヴとはいえ、ギミックなしのものは色々難しいのだろうが、ここまでされるとちょっと萎えるわからん
今回のリマスターでも、その点が改善されていないのが残念。Zepって、もっといい演奏がブートでいくらでもあるのにね熱帯魚

この曲は、プラント&ペイジのツアーでも現代風のアレンジで演奏された。プラントの'05年のソロ・ツアーでもレパートリーに取り入れられている。

つーコトで「Black Dog」を聴くにはここをクリック!
「狂熱のライヴ」からの演奏はこちら
ワシと一緒に再結成ライヴを妄想するのじゃ!犬

※サントラ・アルバムも曲目を増やして再発。






Last updated  2007.11.30 00:08:58
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2007.07.04
テーマ:洋楽(2572)
この曲が収録された「In Through The Out Door」(写真)は、前作「Presence」から三年と五ヶ月ぶりとなる'79年8月に発売されたオリジナル・アルバムだった。
アルバムは英米共にNo.1と、商業的には成功したが、当時は本作に対して否定的な声も少なくなかったという。
と、いうか(Zepのアルバムとしては)今も決して評価が高い方ではない…ような気がする(笑

その主な理由のひとつとして、「Zepらしくない」というのが挙げられるだろう。
ジミー先生のギターはかなり退き、代わりにジョン・ポール・ジョーンズのキーボードが前面に出たサウンドは、それまでの彼らの音楽とはかなり印象が異なるものだ。
いわゆる「ニューウェイヴ風」なサウンドも聴けるこのアルバムは、「ハードな音楽を捨てて時代にコビを売った」という評価も当時はあったらしく、それもある意味当たっているとは思う。

だが、「新しい事をやりたかったんだ」というジミー先生の言葉を借りるまでもなく、そもそもZepはハード・ロックという枠組みだけで収まるようなバンドではなかったし、ニューウェイヴ全盛であった'79年という時代にそれまでと同じようなハード・ロックをやっても、「ちょwww 何これ? ダサっっw」とか言われるのは目に見えていた。
そういう意味では、この思い切った変化は正しい判断だったと思える。
もっとも、それが音楽的に成功していない部分もあるのだが…犬

ちなみに僕は後追いのZepファンであり、メチャクチャな順番で彼らのアルバムを聴いていったのだが、この「In Through The Out Door」はかなり最初の方に聴いた作品でもあった。
このアルバムをして「Zepらしくない」と上に書いたが、元々節操のない性格な上に、当時まだZepに対して知識も思い入れもなかった僕にとって、本作はフツーに聴けるポップ・アルバムとして単純に楽しめる一枚だった。
そんな思い出もあってか、Zepの作品中あまり注目度の高くない本作が、僕は今でも大好きだったりする

……って前フリながっっ!ほえー
Zepについて語り出すとグダグダになってイカン(いつもそうだけど)。

というワケで改めて曲紹介。
この「Fool In The Rain」はアルバムの3曲目に収められている作品で、シングル・カットされて全米21位を記録している。

レゲエとシャッフル・ビートを合わせたようなリズムが楽しい作品で、楽曲的にもZepとしてはかなりポップ。
キャッチーに弾むリフが耳に残るが、プラントの抑えた歌唱もイカしてる。
サウンドの要となるのはジョン・ポール・ジョーンズのキーボードだ。ジョン・ボーナムのドラムも心なしか、いつもに比べて軽い。
途中で、笛の音と共にサンバのリズムが飛び出すという展開も面白く、彼らの音楽的視野の広さが伺える。これはアルバム全般に言える事でもあった。

「In Through The Out Door」は音楽的な新生面を見せ、商業的にも成功したアルバムとなったが、この翌年ジョン・ボーナムが寝ゲロにより急死。
ジミー先生はあっさりと潔い決断を下し、'80年12月、Zepは美しい伝説となったのでしたとさ(その後が結構グダグダだったがw)。

というワケで「Fool In The Rain」を聴くにはここをクリック!
みなさん寝ゲロには気をつけましょうスマイル






Last updated  2007.12.18 12:31:56
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2006.12.28
テーマ:洋楽(2572)
今年中にもう一個Zepを書いとくか…

Led Zeppelinの1stアルバムに収録のこの曲。
緊張感とスピード感を併せ持ったナンバーであり、Zepの作品としては、いちばんブルース・ロック色が強い、この1stの中でも思いっきりハード・ロックしている一曲である。

前の曲にあたる「Black Mountain Side」のインドな演奏が終わった後に、間髪入れず飛び込んでくる「ゴゴゴゴゴゴゴゴ」というリフのインパクト。
「必殺の一撃」とはまさにこの事で、このイントロで聴き手はいきなりノック・アウトされてしまう。
「テクニックよりもリフで勝負」なジミー・ペイジ先生の面目躍如である。

ゴリ押しな演奏が生む疾走感は、パンクにも通じるものであり、2分28秒というコンパクトさも加えて、全篇息付く暇のない密度を持った仕上がりとなっている。

ロバート・プラントの喉を締め付けるかのようなシャウトにもゾクゾクするが、ペイジ先生のギター・ソロも流麗かつスリリング目がハート

サビの部分では、プラントのヴォーカルが多重録音されているが、エンディングではメンバー全員のコーラスも聴ける。

音質的には素人のデモ・テープ・レベルなのだが、熱気は充分。
初期Led Zeppelinの燃え上がるようなエネルギーが凝縮された名曲だ。

ロックに幻惑された者なら、一度は通らねばならぬ道。
つーコトでここをクリック!
くぐもったギターの音が最高じゃ!






Last updated  2006.12.28 07:38:24
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2006.09.28
テーマ:洋楽(2572)
ロック史上最も偉大なバンドであるLed Zeppelinの音楽の歴史は、ビートルズがそうであったように、実験と成果の繰り返しだった。
よく「ハード・ロック」と簡単にカテゴライズされがちなZepだが、その本質はロック、ブルース、フォーク、ファンク…など、様々な要素を内包したミクスチャー音楽だった。
そんな彼らの音楽を語る上で、見逃せないもののひとつが東洋音楽嗜好である。

Zepの'69年のデビューアルバムにはバート・ヤンシュの「Black Water Side」をインド風に盗用改作した「Black Mountain Side」が収められていた。
インドやモロッコに何度も訪れているジミー・ペイジ先生は、ブルガリアの民謡が好きだという発言もしている。
また、彼らの音楽の特徴のひとつである変則的なリズム構造は、民族音楽の影響と考える事もできる。

そんな彼らの東洋嗜好の集大成であり、後期Led Zeppelinの最高傑作といえるのが、1975年のアルバム「Physical Graffiti」(写真)収録のナンバーである「Kashmir」だ。

その緊張感溢れるイントロからして耳を奪われるこの曲は、ジミー先生がヤードバーズ時代に演奏していた曲「White Summer」を発展させたもので、多重録音されたジミー先生の変則チューニングギター、ジョン・ポール・ジョーンズが弾くオーケストラ風シンセサイザーによるスケールの大きなサウンドが聴きもの。
東洋風の音階を使ったメロディが実にドラマティック。8分20秒という大作ながら最後まで全く飽きさせる事のないテンションは圧巻。
歌詞も瞑想的で、テーマ・リフが延々と繰り返される曲構成は、トランス的な陶酔感をも感じさせる。

メンバー自身「最も気に入っている」と発言している曲であり、「Whole Lotta Love」「Stairway To Heaven」「Song Remains The Same」と並ぶLed Zeppelinクラシックスだ。

後にパフ・ダディがこの「Kashmir」のトラックに工夫のないラップを乗せて、「Come With Me」として発表。
ジミー先生も参加したその曲は、ハリウッド版「ゴジラ」('98年)のサントラに使われた。
ハッキリ言ってダチャいシロモノだったが、そこがかえって、ゴジラという名前のオオトカゲが走り回る映画そのものとマッチしているような気がした(笑

つーコトで、Led Zeppelinの名曲「Kashmir」聴くにはここをクリック!






Last updated  2007.12.13 01:49:01
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2006.04.27
テーマ:洋楽(2572)
今度の5月3日のNHK-BS2では、Led Zeppelinのライヴ映画「レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ」が放送される。
1976年に公開されたライヴ映画で、演奏は'73年7月27日~29日のニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデンでのもの。映画とそれに準じた内容のサウンド・トラック(写真)も発売され、全米・全英共にNo.1を記録。
映画は日本でも1977年夏に公開され、ロック映画としては異例のヒットになったという。
1997年にはBBCライヴを収録したCDが発売され、2003年には質・量ともに圧倒的な「Led Zeppelin DVD」も出るが、それまでは本作がZepのライヴを音、映像共に体験できる唯一のアイテムであり、バイブルだったのだ(ブートを別とすればだけどw)。

映画、サントラ共にオープニングは、例のイントロから始まる「Rock And Roll」で、実に荒々しい演奏っぷりと、ジミー先生の小技の効いたギターが萌えさせてくれる。
映画ではこの後「Black Dog」「Since I've Been Loving You」(両方ともサントラには未収録)と続くが、この三連発は強烈パンチ
特に「Since I've Been Loving You」でのペイジ先生のスタジオ盤以上に荒々しいギター・ソロがタマリませんショック

「これは希望の歌です」というMCで始まるロック・クラシック「Stairway To Heaven」ではダブルネック・ギターで頑張るペイジ先生の姿がおがめるが、正直あまりいい出来とは思えない…
曲の中盤あたりで一瞬ロバート・プラントの歌がおもいっきりダブル・ボーカルになり、オーバーダビング丸出しなのが笑える。

最後を飾る「Whole Lotta Love」はライヴならではの聴きもので、スタジオ盤とは違う奔放なグルーヴ感、電子音のようなエコー処理や左右に揺れるプラントのボーカルといった、スタジオワークを活かしたギミック、そしてふんだんに盛り込まれるアドリブ・フレーズでおおいに楽しませてくれる。
「エルビスのためにシェイクを一発」というプラントのMCに続いてジミー先生がスコッティ・ムーア風のギターを披露する所が微笑ましいスマイル

映画全体としても、ふんだんに盛り込まれるイメージ映像や音楽ビジネスの裏側を垣間見せるシーンなど、賛否は分かれるものの中々に興味深い作りとなっている。
「演奏は最高とは言えないね。たまたまフィルムを撮っていた時だけの演奏だし、ハウリングもあるしね」というジミー先生の発言にもあるように演奏は最高とは言いがたいし、前述のライヴDVDの登場のため、今では影の薄い存在になってしまった感も否めないが、当時の雰囲気を味わえるという部分も含めて、やはり忘れられない作品だと思う。








Last updated  2006.04.27 06:49:57
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2006.02.07
そういえばしばらくZepについて語ってなかったぜ。

レッド・ツェッペリンの3rdアルバム(写真)に収録されているこの曲は、Zepの代表作のひとつとして知られている名曲であり、特に日本では人気の高い一曲だ。

典型的なマイナー調のスローブルースで、その曲調、展開やロバート・プラントのコブシの効いた情感たっぷりのボーカルは演歌に近いものも感じさせる。「貴方を愛し続けて」なんていう情念を感じさせる邦題も納得。
日本人に人気があるというのも、さらに納得(笑)。

極力、一発録り(ジョン・ポール・ジョーンズのオルガンはオーバーダビング)に近い形で録音されたらしく、荒っぽい演奏ぶりが妙にソソる。
ジミー・ペイジのギターは、プラントの歌の部分ではゆったりとしたアルペジオに徹し、ギター・ソロの部分になると豹変したかのようにせわしなく無骨な弾きっぷりを聴かせてくれる。ギターのフレーズもネチッこく激しいもので、ジミー先生の情念が噴き出してくるかのようだ。
対するジョン・ポール・ジョーンズのクールなオルガンが曲を引き締まったものにしている。
ボンゾのドラムはやはり重い。

ジャニス・ジョプリンを彷彿とさせるロバート・プラントの歌も見事なこの曲は、白人スロー・ブルースのひとつの到達点だと思う。


レッド・ツェッペリンのライヴ映画「狂熱のライヴ」でのこの曲のライヴ・バージョンで聴けるペイジ先生の荒っぽい早弾きギターソロもステキよぉ。






Last updated  2006.02.07 05:06:53
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2005.09.24
73年発表のLed Zeppelin5作目のアルバム「Houses Of The Holy」の冒頭を飾る曲で、邦題は「永遠の詩」。

ピークに達していた当時のZepを象徴するかのようなアップテンポのナンバーで、イントロからもう燃える燃える

スピード感溢れるイントロから歌が入ってくる部分で一旦テンポを落とし、そしてまた序々にテンポアップしていく曲の構成はスリリングの一言で、聴いてる方はグイグイ引きこまれていく。

ジミー・ペイジ先生のリフも絶好調のカッコ良さで、いくつものギターを重ねた壮大なサウンド・アンサンブルを聴かせてくれる。

ギターソロなんかは結構ヘナッてたり手癖っぽいフレーズの単調なモノだが、それすらも魅力に代えてしまう自己中なパワーと勢いがこの時代のジミーにはあった。

手がつけられん

とでもいうべき圧倒的なオーラとスピード感がこの曲には詰まってる。

ロバート・プラントの抑制の効いたボーカルも見事。


このアルバムからもう一曲。
4曲目の「The Crunge」だ。

ジェイムス・ブラウンをモロに意識した(ラストでは「Sex Machine」のフレーズまで飛び出す)、変態変拍子ハード・ファンク・ロックで、結果的にレッド・ホット・チリペッパーズの15年先を行っていたその演奏は「ハード・ロックの王者」なんて言い方では括れないLed Zeppelinの幅広い音楽性を示すものである。
もちろんジョン・ボーナムという乱雑でぶっといドラマーを擁していてこそ紡ぎ出せるグルーヴ感だ。
このファンク路線は後のアルバムでさらに強化される。

8曲目の「The Ocean」のリフがビースティ・ボーイズにサンプリングされたりと、ZepがHIP HOPに与えた影響は案外小さくないのかも。


この「Houses Of The Holy」はZepのアルバムとしては評価が低いが、Zepの最高傑作とは言われるものの音楽的にはやや保守的だった前作に比べて、常に前進しようとする姿勢は高く評価したい。
それがうまくいってない部分もあるが、全体としては手応えたっぷりの傑作に仕上がっていると思う。

このアルバムの曲についてはまた取り上げようかな…












Last updated  2005.09.24 21:15:33
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2005.09.10
テーマ:洋楽(2572)
ハード・ロックの王者として、今も絶対的評価を受けるレッド・ツェッペリンだが、そんな彼らも1stアルバム(写真)では、「You Shook Me」と「I Can't Quit You Baby」(両方ともウィリー・ディクスン作)というブルースのカバーをやっている。

両曲とも、その演奏はもろ60年代ブルースロック・バンドのノリ
というか、本作がレコーディングされたのは'68年の10月であり、当時はブルースロック全盛だったから、ある意味当たり前か。

特に後者はオーティス・ラッシュのバージョンのコピーといった感じで、一発録りらしく、変なブレイクがあったり、リズムが思いっきりズレたり、かなり荒っぽい演奏ぶりがカワイかったりする(笑

「僕、ブルース大好きだし、オリジナル曲もまだないからさ~」というジミー・ペイジの顔が浮かんでくるようで微笑ましいスマイル
なんだか初期のローリング・ストーンズみたいだ。

世界が目指したサウンドの原点もこんなとこにカギがあるのかも。






Last updated  2007.12.18 12:48:31
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