笹祝・純米吟醸無濾過酒(新潟市・笹祝酒造)
明治年間創業の笹祝酒造。もともとは旧北国街道の交通の要所に位置しており、初代蔵元の妻が経営していた茶屋では酒が飛ぶように売れていたと言う。蔵元の姓が「笹口」だったことから「笹口醸造場」ではじまり、その後その一文字を取ってめでたい「笹祝」にしたということでしょうね。山田錦を55%まで精米した、一升瓶2900円の純米吟醸酒ですが、一定期間低温熟成させた穏やかな香りと、無濾過ならではの呑み応えのあるしっかりとした酒です。酒名に「祝」が入っていることから、蔵元では樽酒も何種類か用意していて(106,575円~3,360円)、様々な慶事の用途に対応しています。「弊社では原料(米・米麹)はすべて日本国産の新米を使用しております。」との記載がHPにあることから、世間では輸入米や古米の使用があるということを暗に指摘しているのですね。単に安い酒だけで、日本の農業振興に貢献しない酒造りであれば、私は飲む気はしません。