無為・純米吟醸原酒・限定たる酒(埼玉県小川町・晴雲酒造)
埼玉県の小川町は水が綺麗で、和紙と造り酒屋(昔は20軒、今は3軒)の街として知られていますが、街を歩くと「うなぎ屋」がやたら多い。町のたたずまいはしっとりしていて、「武蔵の小京都」と言われるだけのことはある。晴雲酒造は関東ではあまり多くないと思われる自家精米の蔵。詳しくはありませんが、「無為」は純米吟醸の原酒シリーズのように思います。その中で、「樽からそのまま詰めた」のが今回の限定たる酒。麹米は「さけ武蔵」、掛米は「彩のかがやき」で、精米歩合は60%、日本酒度は+2で酸度は1.8、アルコール分は17-18度。東武東上線沿線の酒蔵ですから、池袋の東武百貨店が販売者になっていますね。このデパートは日本一の日本酒売り場面積百貨店を誇ります。晴雲酒造へは「官ノ倉山」ハイキングのあとに寄ったことがありますが、訪問者の受け入れ態勢が整った蔵です。そのとき「手造り純米吟醸 晴雲」を買って帰りましたが、それ以来久しぶりにこの蔵の酒を飲みました。おそらく作り手の方の人柄というか性格なのでしょう、「整然とした尖がりの無い酒」です。その意味で誰でも構えることなく安心して飲めると思います。