日本酒類文化振興会

2010/08/06(金)10:18

十五代彦兵衛・特別純米酒(秋田県南秋田郡・福禄寿酒造)

日本酒(410)

1300年の歴史を持つ史跡「尾去沢鉱山」へ行ったので、せっかくだからその土地・鹿角の酒をスーパーで物色していると、ピッタリ尾去沢の酒がありました。 ところが、たった今「尾去沢鉱山」の見学をしてきて、その時の説明によると「製錬カス」の堆積場が崩れて300人以上の犠牲者を出した事故が過去にあったこと、銅山ならではの公害があったこと、などを聞いていたのでさすがの酒好きの同行者も、「尾去沢の伏流水で造った酒というのは、ちょっとやばいんじゃない?」と言い出したので、残念ながら地元の酒はやめました。 実際は大丈夫だと思うんですけどね。 尾去沢鉱山跡はこんな感じ。 煙害で製錬所の煙突周辺はハゲ山になっています。煙突は戦時中に建て替え、高さ60mあります。(土木資産認定) 現在、長崎の軍艦島史跡ブームとあいまって、この尾去沢鉱山も来場者が増えているとのこと。 選鉱場跡。自慢ではないですが、この位置からの写真は特別に許可をいただいて写しましたので、普通は撮れません。 さて酒の話に戻って、そこで購入したのが、十五代彦兵衛・特別純米酒。 福禄寿という酒を造っている蔵の製品です。 使用米は秋田県産吟の精と美山錦で、これらを50%精米、「こまち酵母」で醸して、日本酒度+3、酸度1.4に仕上げています。 箱入りですから、4合瓶で1575円。 淡麗ながら穏やかな味わいで、料理との相性も良し。 元禄元年(1688年)創業の蔵ですが、戦後昭和28年から平成16年までは「株式会社渡邉彦兵衛商店」という社名だったので、代々蔵元が襲名していたのでしょうね。 現在は女性社長のため、さすがに「彦兵衛」は名乗れなかったでしょう。 元禄の技と心が息づく酒福禄寿酒造 特別純米 十五代彦兵衛 720ml価格:1,575円(税込、送料別)

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