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テーマ:お酒大好き(5098)
カテゴリ:日本酒・岩手県
壊滅的被害を受けた岩手県陸前高田市の酔仙酒造・金野社長が昨日報道番組で取材されていました。
TVで何回か放映されている陸前高田市を津波が襲う視聴者撮影の映像シーンで、右下に映っている青地に白の「酔仙」広告塔が蔵の屋根の上です。 あっという間に津波に飲み込まれていきます。 この蔵は昭和19年の企業整備令によって、8軒の造り酒屋が合同したもので、当初は土地の呼び名から「気仙酒造」としてスタートしましたが、酒をこよなく愛した地元の日本画家・佐藤華岳斎画伯より「酔うて仙境に入るが如し」という賛美の言葉と「酔仙」という酒名をいただいたそうです。 漁業の町ですから、漁師たちに船上で陸で、こよなく愛されたといいます。 金野社長は幸い生存されたわけですが、地震発生後従業員たちに「直ちに避難するか、家族のもとへ行くか、各自の判断で決めるように」と指示し、結局50人の従業員のうちその後会えたのは22人だけと話していました。 (その後、一人二人と再会して抱擁する様子も放映。) 「財産を失ったというよりも、歴史を途絶えさせたことの方が残念だ」と取材者に向かって語る金野社長の表情は、酒造家として歴史を担ってきた自負心と無念さを感じさせるものでした。 もしも今後再建された暁には是非とも応援したい。 亡くなられた従業員の皆様のご冥福をお祈りし、生存された皆様へは心よりお見舞い申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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