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テーマ:お酒大好き(5096)
カテゴリ:日本酒・兵庫県
魅力的な熟成酒を飲みました。姫路の本田商店がシェリー樽で3年以上熟成させた「龍力 J・SALIQ(ジェイ・サリック) 」です。
「ジュクセイ・サケリカー」からの命名なのでしょうか? 日本文化の象徴である日本酒と、西洋の酒精強化ワインであるシェリーとの融合。 シェリーの香りと日本酒の味わいがこんなにも合うものだとは想像しなかった。 シェリー樽と言えばスコッチウィスキーが今日あるのも、2世紀以上前、イングランドの徴税官の目を逃れるためにスコットランドの酒造業者が空のシェリー樽に隠して保存していたところ、副産物として驚くほど美味い「ウシュク・ベーハー(命の水=ウィスキーの原語)」になっていたという逸話があります。 「スコッチのロールスロイス」と言われる「マッカラン」は、自社でヨーロピアン・オークのシェリー用の樽を調達し、スペインのシェリー酒製造業者にその樽で貯蔵させてその樽を回収し、自社のシングルモルトを熟成させていました。 そのマッカランでさえ、シェリー樽一途の貯蔵から、近年はバーボン樽での貯蔵商品もラインアップに加えているのは、単に多様化戦略だけではなく、世界的にシェリー樽の需要が高まっていることが背景にあると思います。(現在はインド、中国、台湾等をはじめとして世界的なウィスキーブーム。) 「龍力」蔵元の本田社長がおられたので、「シェリー樽は高いのではないですか?」と聞いたら、樽だけで20万円くらいだとおっしゃっていました。 ですから商品としても4合瓶で3150円という価格になりますが、それだけの原価になるのでしょう。 ただでさえ熟成酒は保管経費がかかる上にですから。 日本酒の楽しみがまた一つ増えたような気がしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/12/15 06:40:02 PM
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