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カテゴリ:日本酒・奈良県
長龍(ちょうりょう)酒造は大阪・八尾市が本社で、奈良県は「広陵蔵」という認識だったのですが、5年ほど前に奈良県広陵町に本社移転していたのですね。
歴史を紐解けば、長龍酒造(八尾市)と広陵酒造(広陵町)の合併会社(1992年)が今の長龍酒造。 長龍酒造は八尾市で働く人たちに愛飲されながら、1964年に画期的な新商品「吉野杉の樽酒」を世に送り出し、一方の広陵酒造は1980年に奈良県初の全国新酒鑑評会金賞受賞蔵として羽ばたきました。 今回の「ふた穂」は雄町米を使用した熟成酒のシリーズで、2006BYよりスタートしています。 2010BYから直近までは現在八尾蔵にて低温瓶熟成中です。 「ふた穂」の由来は、1859年に現在の岡山市雄町の高島地区に住 む岸本甚造氏が島根県伯耆大山(ほうきだいせん)に参拝した帰路に発見した“変わり穂”「始め伯耆に於て二穂を採収したるに因り、二本草と名付けしも、各地方へ伝播せしにより後は雄町撰と称せらるるに至れり。」より命名したものです。(蔵のHPより) したがって、ラベルも「ふた穂」を強調したものとなっており、襷部分にビンテージを表示しています。 精米歩合は58%ですが、日本酒度は+3.5、酸度は1.5という熟成酒としては比較的抑えられたスペックとなっていて、事実老ねっぽい香りもしません。 ある意味では八尾蔵の低温貯蔵状況が良すぎたのでしょうか、大阪南部の破天荒さが無いのが逆にちょっと寂しい気もします。 プライベートな話ではありますが、娘の元彼のお父さんが以前長龍酒造にお勤めだった方で、大阪での新聞社主催の利き酒会で優勝したことがあるとのことで、家族ぐるみで利き酒マッチングテストをしながら飲み会をたびたび行なっていたことを思い出します。 したがって、長龍酒造の酒はほとんど全種類を飲みましたが、その頃はまだ「ふた穂」はリリースされていなかったのだと思います。
Last updated
2013/05/28 02:19:16 PM
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