監督の不定期日記「第四章~・・・」

2012/08/13(月)23:11

三つ目のアウト

野球のルール(4)

今日は午後から高校のOB戦 参加した選手のみなさん御苦労さまでした 私は、15日に中学生との試合があるので、今日頑張ると二日後には筋肉痛でなのでおとなしくしてました 学校へ向かう車の中で高校野球を見ていました そこで起こった出来事です 鳴門高校と済々黌高校との試合 1対2で済々黌高校1点リードの7回裏の攻撃 一死一三塁で一塁ランナーとのエンドラン 打球はショート頭上を襲うライナーでしたが、ジャンプして好捕 この時、一塁ランナーはセカンドベースに到達してました 捕球したショートはゆっくりと一塁へ送球 一塁ランナーは当然戻れずダブルプレーでチェンジ ピンチを0点に押さえて喜んで一塁ベンチへ帰る鳴門ナイン この時ふっと思ったのは・・・ かすかに映った三塁ランナー・・・ スタート切ってた・・・ と言うか、本塁へ還ってたような・・・ スコアボードの7回裏に『1』の文字が やっぱりって思いました ここでも過去に何度か書いた事があるんですが、この場合の三つ目のアウト ショートから一塁に送球されてのアウトは『フォースプレー』ではありません 『アピールプレー』です 『フォースプレー(アウト)』とは 打者がランナーとなり、先に塁に出ていたランナーが、その塁の占有権を失ったことが原因で生じるプレー。押し出されたランナーに対して、守備側はランナーに直接触れなくても(タッチプレー)アウトにできる。 ようは、一塁ランナーなら二塁で、一二塁の時の二塁ランナーなら三塁でアウトにする場合が『フォースプレー(アウト)』 これが三つ目のアウトなら、いくら走者が先にホームベースを踏もうが関係なく得点は認められません ところが、三つ目のアウトが、『タッチプレー(アウト)』、『アピールプレー(アウト)』より先にホームベースを踏んでいれば得点は認められます 一三塁の場面で、一塁ランナーが一二塁間に挟まれてる間に三塁ランナーがホームに還った後に一塁ランナーがアウトになると得点は認められるのはわかりますよねぇ 今日の場合、三つ目のアウトより先に三塁ランナーがホームベースを踏んでいたって事です この場合の、三塁ランナーのタッチアップが正規になされていないのは『関係なし』です と言うか、通常のタッチアップでも守備側がアピールしないとアウトになりませんよねぇ あれと一緒です ベースを踏み忘れても同じ事ですよ 守備側がアピールしない限り、正規の走塁となってしまいます 鳴門高校は、三塁へ送球して三塁ランナーを『アピールプレー(アウト)』にすれば0点だったんです ところが、打球を処理した選手は、目の前にいる走者をアウトにしたがるもんなんです で、そんな場合はどうするか 一塁へ送球してとりあえず、『スリーアウト チェンジ』の状態にした後 三塁へ送球して三塁ランナーを『アピールプレー』でアウトにし 再度アピールプレーで、「スリーアウト目を一塁ランナーから三塁ランナーに替えて下さい」と申し出ます これがいわゆる、『第3アウトの置き換え』です こうすれば、得点は認められず0点で済みます ちなみにこのアピールの権利は、一塁側、三塁側のラインを守ってる野手9人がベンチへ戻る時に全員またいだ時点で消滅します なので、グランドにいる選手が気付かなくてもベンチにいる選手、監督、スコアラーが気付きインフィールドから戻って来る選手に言って一旦留まらせ 三塁ランナーをアウトにすれば間に合います 鳴門高校の選手、監督は誰も気付かなかったんでしょうねぇ~ 特に今日の試合は、この1点が大きくモノをいい鳴門高校は負けてしまいました 技術的には負けてなかったと思いますが、こうゆう事も含めての準備が出来て無かったのは残念ですね

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る