＊ぽぷの部屋＊

あれは夏も終わりかけた　少し肌寒い日だった。
パパとママ３人で　ドッグカフェまでお散歩をした。
珍しくママは　ぼくにミルクをごちそうしてくれた。

ぼくは初めて水以外の飲み物を目にした。
とってもいいにおいだった。
たまらず舐めてみた。
おいしい!!
ぼくは夢中になって
お皿いっぱいにそそがれたミルクを飲み干した。
パパやママが何か言ってたけど気にしない。
とにかく一気飲みだ。
あっという間にお皿は空っぽになった。

しばらくすると　なんだか急に寒くなってきた。
ガクガク　ぶるぶる　ガクガク　ぶるぶる…。
ま…まさか一服盛られてたのか…!?
震えるぼくを抱きしめながらママは言った。



…『だから少しずつ飲みなさいって言ったじゃない』