「心に栞を・・・」
「心に栞を・・・」 ああ疲れた 何か甘いものでもないかしら 冷蔵庫の扉をあけ 目にとまった小さな和菓子 袋を破り ただ食べて ひたすら甘味を貪って さあ捨ててしまおうと 手にした袋に 小さく記されていた 短い言葉 「そっと手を伸ばし、ふれた瞬間 しなやかで優しい花びらの一片に 静かな煌めきがあふれませんか」 和菓子を作った人の 優しい心 さりげなく輝いていた 愛情込めて作った和菓子の 繊細で柔らかな 色かたち 美しい言葉で表されていた ごめんなさい 何ひとつ気がつかずに 何ひとつ味あわないで 食したあとの袋ごと 無造作に捨て去ろうとして・・・ 慎ましく繊細な心遣い 忘れないように 消えないように 開いた心の一頁に そっと挿しておく ↑よろしければクリックして下さい。 いつも読んで下さってありがとうございます!