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今日も何かあたらしいこと

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本の部屋

2013年01月31日
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カテゴリ:本の部屋
映画「ストロベリーナイト」の原作「インビジブルレイン」を読みました。

ドラマをずっと見ていて映画も見たけど、原作を読むのははじめて。

普通、原作本のファンは、映画やドラマを後で見てがっかり、

というのが多いと思うけど、これはドラマ・映画の方がずっとよかった。


作者の誉田哲也さんは、松嶋菜々子さんをイメージして姫川玲子を描いたそうです。

なるほど、この姫川玲子は確かに、竹内結子さんではないですね。

ドラマ・映画の持つ緊迫感や重厚さ、底力は、この原作にはありません。

むしろ、軽さのある刑事もの、普通の警察小説、という感じでした。

逆に言うと、この原作からよく膨らませて、姫川や菊田を作り上げ、

深みのある人間ドラマに仕上げていったものだ、と感心しました。


姫川玲子が、男社会の警察組織で、犯罪と闘い、自らの過去と闘う。

そんな彼女を支え、信頼しついていく姫川班の男たちとの一体感。

それでもなお、裏社会に生きるひとりの男と出会ったとき、

捨てたはずの女性性を揺さぶられ、心の闇がどうしようもなく共鳴しあう。

暗く響いた竹内さんの台詞「殺して」は、Kill meなのかhimなのか。


う~ん、やっぱり映画は原作をはるかに超えている。

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Last updated  2013年01月31日 12時14分42秒
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2012年12月19日
カテゴリ:本の部屋
「母性」とはまた何とストレートな、恥ずかしげもないタイトルなんだろう。

しかしこの作品に描かれているのは本当に「母性」なのだろうか。

ここにあるのはどこまでも逃れようのない、息が詰まるような「母と娘」の物語だ。


最初に提示された「愛能う限り」という言葉の持つ違和感。

まるで、もちろん愛には限界がありますよね、と宣言しているようだ。

母の愛はねじれ、歪み、独占し、束縛し、阻害し、惜しみなく奪う。

自分の娘が、自分とは異なる人格を持つ存在であることを受け入れられず、

母の愛を求める娘の心情を推し量れず、拒絶するしかない母の悲劇。


湊かなえさんの作品がほとんどそうであるように、この作品も、

後味悪く終わるのかと思ったら、不自然なほどにハッピーエンドだった。

これには裏の裏があるのでは、それを解く鍵はリルケの詩だ、と思うけど、

リルケの詩はどうにも気持ち悪くて、読み込むことができなかった。

それは「愛能う限り」の自己愛、自己陶酔が気持ち悪いのと同じみたいだった。

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Last updated  2012年12月19日 11時38分56秒
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2012年10月02日
カテゴリ:本の部屋
ドラマの放送はもう終わったけど「トッカン」の原作本を三冊読みました。

文章はちょっとテンポが悪くもたついた感があるけど、まあ面白かった。

何より、主人公のキャラクターがドラマと違っていて好感が持てました。

ドラマの井上真央さんは、税を取り立てることの罪悪感に打ちひしがれ、

おどおどして自信がなく、見ていて嫌になってしまったのだけれど。

原作の主人公はもっと爽やかで、ちゃんと仕事と向き合う姿勢がありました。

なんであんな、井上さんが気の毒になるような演技をさせたのかな?

びしびし税金を取り立てるような主人公では、庶民の反感を買うと思ったから?


この原作の雰囲気そのままの、井上真央さんが見たかったなあ。








Last updated  2012年10月02日 13時11分44秒
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2012年07月06日
カテゴリ:本の部屋
ずっと本を読んではいたけれど、感想を書こうかという気にはなれなかった。

久しぶりに、これは面白い!という本に出会ったのが「十二単衣を着た悪魔」。

その悪魔は「源氏物語」の弘徽殿女御の事なのだが、気が強くて嫉妬深い、

父親の権威を笠に着た嫌な年増女、という彼女のイメージを見事覆してくれた。


なんといってもこの本は、荒唐無稽とも言える設定で、少しも堅苦しくない。

就活に失敗した冴えないフリーターが、源氏物語の世界にタイムスリップする。

現代の典型的な若者であろう彼の眼を通すため、物語が実に解りやすく親しめる。

この彼がまた都合のいい事に、源氏のあらすじ本を持っていて物語の先が読め、

薬も持っていて病気を治してしまい、陰陽師として重用され女御お抱えとなる。


悪役の代表のような弘徽殿女御が、実に聡明で意志のはっきりしたできる女、

物事の裏の裏を読み取り、本質を見抜く優れた女として、説得力を持って描かれる。

今に生きればちょうどヒラリー・クリントンみたいなんだろうな、と思った。

しかしヒラリー・クリントンと仲良く付き合えるかと聞かれたら、それは困るわけで。


色恋の話と思っていた源氏が、実は根深い政争、皇位継承権の物語であったり。

兄弟の優劣にまつわる葛藤や、誰にでもある劣等感は、現代と変る所がない。


失礼ながらそんなに期待せず、なにげなく手に取った本なのに引き込まれた。

あえて言うなら、「~のタイプ」と人物を断ずるのはあまり好きじゃないかな。

脚本家・内館牧子さんの作だけに、ドラマや映画になればきっと面白いと思います。







Last updated  2012年07月07日 12時35分43秒
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2012年05月17日
カテゴリ:本の部屋
加納朋子さんが白血病の闘病を自ら綴った「無菌病棟より愛をこめて」を読みました。

この本が書かれたという事は、加納さんは少なくとも病気から生還したという事。

だから安心して読み始めたけれど、その壮絶さにこちらが辛くなってしまいました。

でも、よくなっていつか闘病記書こうという思いが、加納さんを支えていたのでは。


それにしても加納さんは4人兄弟で、よい条件で適合したので本当に幸運だと思う。

少子化そして人口減少で、兄妹も家族も少なくないのが普通になってるから。


白血病というと骨髄移植が進んでいて、それさえすれば治るような気がしていた。

手術するわけでもなく点滴するんだから、なんか楽そうだな、なんてイメージで。

ほんとごめんなさい、こんなに辛いとは知りませんでした、と本に頭を下げたくなる。

わたしなら、無菌病棟を破って撤退してしまうかも、と思うくらいの凄まじさ。

本当に、ぎりぎりのところで命が繋がったのだな、と厳粛な気持ちになる。


患者としての率直な心情と、作家として冷静に観察し記録する視点と、

その両方が合わさった貴重な闘病記である以上に、やわらかな言葉の端々に

加納さんのお人柄がしのばれる、素晴らしい一冊だと思います。

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Last updated  2012年05月17日 12時35分47秒
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2012年04月04日
カテゴリ:本の部屋
元フジテレビアナウンサーの菊間千乃さん著「私が弁護士になるまで」。

菊間さんがかつて、親しみやすく明るい女子アナウンサーとして、

フジテレビで活躍していた頃から、その姿をよく見ていました。

彼女が生放送中に大きな事故にあった、その瞬間も見ていました。

まさか、フジの看板女子アナに、こんな試練が待っていようとは。

その後、弁護士をめざして勉強を始めたのは知っていましたが、

正直言って、本当に合格するかは疑っていたので、頭が下がる思いがします。

まさに人生をかけた、その猛勉強ぶりにはすさまじいものがありました。

でも、孤独な中にもちゃんと友人がいて、お互いに教え合い励まし合う姿は、

ほほえましくて心あたたまる思いがし、本当に応援したくなりました。

新司法試験になっても、日本で一番熾烈な試験である事には変わりなく、

志の高い人たちの努力が、どうか報われますようにと祈るような気持ちです。

元アナウンサーのキャリアを持った菊間さんなら、幅広い活動ができる事でしょう。

弁護士としての情報番組出演など、ぴったりではないかと思います。

これからのご活躍をお祈りしています。

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Last updated  2012年04月04日 23時49分42秒
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カテゴリ:本の部屋
元フジテレビアナウンサーの菊間千乃さん著「私が弁護士になるまで」。

菊間さんがかつて、親しみやすく明るい女子アナウンサーとして、

フジテレビで活躍していた頃から、その姿をよく見ていました。

彼女が生放送中に大きな事故にあった、その瞬間も見ていました。

まさか、フジの看板女子アナに、こんな試練が待っていようとは。

その後、弁護士をめざして勉強を始めたのは知っていましたが、

正直言って、本当に合格するかは疑っていたので、頭が下がる思いがします。

まさに人生をかけた、その猛勉強ぶりにはすさまじいものがありました。

でも、孤独な中にもちゃんと友人がいて、お互いに教え合い励まし合う姿は、

ほほえましくて心あたたまる思いがし、本当に応援したくなりました。

新司法試験になっても、日本で一番熾烈な試験である事には変わりなく、

志の高い人たちの努力が、どうか報われますようにと祈るような気持ちです。

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Last updated  2012年04月04日 23時49分24秒
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2012年01月09日
カテゴリ:本の部屋
上野千鶴子・古市憲寿さんが介護問題を語る「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります」。

親子の問題はもちろん、社会の仕組み、家父長制度と、介護をめぐる問題は深い。

団塊ジュニアである古市さんの、親への依存を喝破する上野先生の鋭い指摘。

親の世代に反抗し、政治的関心に燃え、でもがむしゃらに働いてきた団塊の世代。

彼らは子供に豊かな生活を与え、自由に育て、物わかりのよい親になった。

その子供たちは、親との生活が居心地良くて自立しないまま、介護問題に直面する。

親子の依存関係が逆転するとき、親も子もそれを受け入れる事ができない。


「介護保険は介護する側のためにある」という上野先生の指摘は鋭い。

介護を通して、家庭の中からその上にある社会を見るような気がするけど、

この本は逆に、上の方から俯瞰して、現代の社会全体を見せてくれる。

家の中にこもって、閉塞感に息詰まりそうになる介護を、広い場所に、

現代史の流れに出して、自ら動かせと言われたようで、深呼吸できた気がします。










Last updated  2012年01月09日 19時45分07秒
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2011年12月16日
カテゴリ:本の部屋
歌野晶午さんの新作ミステリ「春から夏、そして冬」を読みました。

久々に、夜を徹してでも最後まで読み終えたいと思えた作品です。

娘を失い、希望も失ったままのスーパーの保安責任者の男と、

万引きをした幸薄い若い女とが、少しずつ心を通わせる所へ起きる悲劇。

読後感が悪い、救いがないという声も聞きますが、私は嫌じゃなかった。

ページを繰るたび、静かにしみいるような悲しみが流れていく。

つらい結末が待っているのは行間から読み取れ、覚悟をさせられたから。

ただし、想像を絶した結末を用意していてくれるのがミステリの作法というもの。

その点ではまったく裏切られることなく、期待以上でありすぎるほどだった。


これはぜひ、ドラマ化してほしいと思う作品でした。

東野圭吾さんではないので、映画化は知名度からいって無理だろうけど。

貧困に疲れ、すれた感じの女性の役は、満島ひかりさんか吉高由里子さんで。

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Last updated  2011年12月16日 20時45分41秒
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2011年12月02日
カテゴリ:本の部屋
東野圭吾さんの新作「マスカレードホテル」を読みました。

テンポがよくてとても面白く、一気に読めてしまいました。

快調に秀作を発表し続けている東野さんの作品の中でも、

傑作と言っていいのではないか、と思います。

が、東野さんの小説は次々と映像化されるのに、これはいったい、

どう可視化するのか、非常に難しいのではないか。

と、おせっかいにも心配してしまいました。

もしこれが映画やドラマにできたなら、それこそすごいかも。

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Last updated  2011年12月02日 21時38分08秒
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