ポルトガル・DIARIO

以前ディーの実家のわんこについて、こんなことをブログに書いたことがありました。


結局、おじいちゃんとの子は生れませんでした。まあ、これからどうなるかは分かりませんけれどね
おじいちゃんはいくら発情してる娘でもやっぱりそういう結果には至らならなかったみたい。


しかし、このセフィーラは一瞬の隙をいつも狙って外に出ようとする。




家の庭の少し高くなっているところのフェンスから、
夕方のある時間になると犬の散歩の人がしょっちゅう行き来するのが見える。
セフィーラはいつもそれを眺めては、キャンキャン！ワンワン！吠えて外に出たがっている様子。


特に発情期に入ってからは、その脱走意欲が旺盛だ。
いつも家の塀の中で他の犬と家族との交流のみのセフィーラにとって、
塀の『外』に出て、散歩中の他の犬とすれ違ったり吠えあったり匂いをかぎあったり、
外界の犬のやってることはそれはそれは刺激的なんでしょう。


家族が鉄製の門をちょっと出入りする隙にするっと逃げたりするから、家族はとても気をつけなくてはならない。犬は訓練で自分で家に戻ってくることが出来るようだが、このセフィーラちゃんは絶対に戻って来れない。






さて、今週はじめにセフィーラの大脱走計画が決行された。




ある日の夕方、セフィーラはお父さんが帰ってきた隙にドアの隙間から逃げ出したのだ！


そんなときは普段、赤いBMWに乗って近所をぶ～んとすると窓から飛び乗る。でもあいにく、それは夫のディーが乗ってるから私達の家にある・・・。

きっとセフィーラにとっては大違いだけど、お母さんの乗っている車は『かろうじて赤』のヒュンダイ。でもお母さんが仕事中だったから家にない。

お父さんの車は紺色で、セフィーラはそれで迎えに行くとすごい勢いで逃げまくる。

そして、この追いかけっこの末にセフィーラの姿は消え、見えなくなってしまったのです。

かなり時間がたって、お父さんの心配が絶頂に達する頃にセフィーラが家に戻ってきたそうです。
私のポルトガル理解力があっていれば、郵便屋さんが教えてくれた、みたいなことを言っていたなあ。

とにかく、今回は彼女の人生で、史上最大！長時間！ひとりで家の外に！出た『大脱走』だったわけです。

帰ってこれて、本当によかったねー


もうっ！！ヒヤヒヤさせるんじゃないよ。



あれから3日たった昨晩の食事中、お父さんと私は、また新たな疑惑を持ち出した。

だって、帰ってきてからのセフィーラは今までの2倍も3倍も食べてる！今まで食べたことのないものまでむさぼるように・・・

更には家族に尻尾をフリフリ　フリフリ　フリフリしておしりを足にこすり付けてきたりしなくなった。

私：『ねえ。彼女妊娠しているんじゃない？』なんて冗談で言ってみた。


お父さん：『あれだけ長時間帰ってこなかったらありうるねね。そうかも知れないねえ。ありうるよ。』


お母さん：『あぁ～！！私はもう疲れちゃったわ～。赤ちゃんが出来たら大変なんだから。犬の妊娠は３ヶ月くらいなのよ。あぁ～もしそれがホントならあっという間じゃない。』
（でも、お母さんは大の犬好きなんですよ。）


おかあさん、ディーと次男のピンを生むのに2年間妊娠していた。
セフィーラは飼い犬だけど、何故かそれを思い出させるようなコメントだった。