2005/06/24(金)12:37
宇宙のリズム。
姫の顔の腫れも引いてきたので、
明日にでも登園許可証を頂きに行こうかと。
気持ちに余裕があるうちにと思って、
蛍に会いに、夕飯後二人で出かけた。
車を20分程走らせ、筑紫野市の奥へと入り込む。
山の斜面に貼りついたような、段々の水田に囲まれたその谷間を流れる沢。
ここには、そんな風景が豊かに生きている。
7時半だというのに、まだまだ明るい。
照明が煌々と照る(ように見える)広場に車を留めて、
さらに奥へと歩いていった。
ソデ部分の木の下で、ひとつ光った。
やがてたどり着いた人工的な光が差してこないその場所は
水田からは蛙の声が届き、水の流れる音が静かに響く。
光が、次々に増していく。
すっかり闇に包まれた頃、
それはまるで、ワタシ達が忘れかけたそれに呼応するように。
一定に、穏やかに。
↑見えるかな。
始めははしゃぎ気味だったムスメも、一瞬だまり、
”幸せねぇ”
とつぶやいた。
”パパにも見せてあげたいね”
しばし満喫して、光舞う道を車へと歩く。
自然の中の闇が、こんなにも柔らかいなんて。
「今晩は帰れないかも知れない」という軟禁状態のオットへメール。
”今ね、蛍見てきた。姫の頬は元に戻りつつあるから。”
”たくさんいた?なぜだか分からないけど、
事務所の前を一匹だけ蛍が飛んでいったよ。
何だかいいことがありそう。”
蛍族の彼が、蛍に出会ったその一瞬、彼女の想いが通じたのかも。