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東方見雲録

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2023.08.27
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カテゴリ:生命

‘00年前後は早朝の繁華街や商店街でカラスがごみを食い散らかす光景が当たり前のものだったが……
© FRIDAYデジタル

東京都心部のカラスが減っている。

都の今年4月の報告によると、都内約40ヵ所の合計生息数は’01年度に約3万6400羽だったのが、’22年度は約8700羽と約76%減少。都庁に寄せられた苦情・相談件数は’01年度に比べて約91%減った。

CrowLab(クロウラボ)代表取締役の塚原直樹さんは、こう分析する。
「東京都が’01年からカラス対策に取り組み始めたことが大きいのではないでしょうか。都はごみの収集に力を入れ、夜間収集や早朝収集など徹底してやりました。それによって食べ残しや生ごみなど人の生活から出るカラスの食べ物が減少し、繁華街や住宅地が魅力的な餌場ではなくなったことで、都心部のカラスが20年の間に徐々に減っていったんだと思います」
・・・・
都内の繁華街でネズミの大群が…
カラスの駆除を請け負う害鳥駆除会社のホームレスキューが3月、自社サイト内のコラムでこんな懸念を示した。

人間社会からカラスがいなくなると、カラスが捕食していたネズミや甲虫類などが増えると推測される――。
「どうでしょう。ネズミに関しては専門外なのでよくわかりませんが、栄養価の高いものが大好きなカラスにとって、生きた動物が魅力的な食べ物であるのは確かです。ネズミが簡単に捕まえられる状態であれば、当然、狙うでしょう。

ただ、カラスは積極的に狩りをする鳥ではなく、どちらかというと動物の死骸を食べることが多いんです。ネズミが増えているのだとしても、カラスの減少が直接の原因とは考えにくい。他に要因があるような気がします。たとえば、繁華街の人出が戻って飲食店から出るごみの量が増えたためとか。ごみの夜間収集は、夜行性で夜もごみをあさりに来るネズミには関係ありませんから」
・・・・
東京都心や一部の都市以外の場所では、カラスによる被害は決して減ってはいないのだ。

「要するに、日本全体で見るとカラスの数はそれほど変わっていないんだと思います」

結局、カラスとはこれからも付き合っていくしかないのだろう。

「カラスも生態系の一部ですし、そもそも人と生活圏がかぶります。イノシシやシカなどの野生動物と違って、山に追いやることができません。共存していくしかないんですよ」
・・・・
カラス対策の基本はやはり、カラスの食べ物を減らすことに尽きるでしょう。カカシ効果で対症療法的に被害を防ぎつつ、ゴミの出し方を徹底する、農地に規格外の作物を放置しないなど、しっかりカラスの餌を管理することが大事だと思います」

塚原直樹(つかはら・なおき)CrowLab代表取締役。1979年、群馬県生まれ。宇都宮大学農学部卒業。同大大学院農学研究科修士課程、東京農工大学大学院連合農学研究科博士課程修了。2017年、CrowLab代表取締役に就任。’18年、宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター特任助教に着任。著書に『カラスをだます』(NHK出版新書)がある。
引用サイト:こちら


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Last updated  2023.08.27 09:33:27
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