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カテゴリ:政経
逝去したフランスの経済学者・思想家、ダニエル・コーエン氏(写真:Alain DENANTES/Gamma-Rapho/Getty Images) © 東洋経済オンライン コンピューターに代替えされないのは、非ルーティンワークだけだという強迫観念は、人々の大きなプレッシャーになります。それは、私たちが皆、芸術家のようにならなければいけないということです。常に自分を改革する必要があるということです。 フロイトは『文化への不満』に、「芸術家のように生きるのは不可能だ。自分の人生を芸術家のような人生にしてはいけない。なぜなら芸術家は不幸だからだ。芸術家はいつも創造性の欠如への恐怖に晒されている」と語っています。それは本当に大変なことです。 コーエン:ずっと愛人として生きたいと思いますか? 恋愛はいいものですが、恋愛だけに基づいた生活には不安が伴います。常に愛されなくなったらどうなるかという脅威に晒されているからです。ですから、恋愛のみに生きるのは危険です。同じように、芸術家のように生きられると思い込むのも、危険なことです。 安定した仕事があるのは非常に良いことです。毎日、するべきことがわかっていて安心できます。職場に行って挨拶をして、同じ日常を繰り返せることは、フロイトの観点から言うと良いことなのです。外界との緊張を和らげることになるからです。個人が外界と接することで生じる緊張を和らげること、それこそが文明です。 今、始まろうとしている、あるいは、始まっている新しいテクノロジーの世界には、常にそうした緊張があります。いつも「自分が得意なことは何か」と自分自身に問いかけていなくてはなりません。それがストレスと緊張を生むため、燃え尽きてしまう人が大勢います。 人々は能力を限界まで出し切ることを求められています。そこが昔の労働者とは異なる点です。つまり、新しいテクノロジーの本質はこれまでの文明の破壊です。 これまでの文明、つまり産業文明は、繰り返しの文明でした。工場のライン作業などは、システムの効率を最大化するためのものでした。効率化のために、同じ作業を繰り返すことが求められたのです。 私たちは、かつて工業が農業生活を破壊したように、古い工業のコンセプトを破壊する新たな世界に足を踏み入れています。私はこれが、前世紀に人々の生活をすっかり様変わりさせた革命と同じくらい重要な革命になると考えています。 引用サイト:東洋経済 こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.09.11 07:00:09
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